ロンボク島サーフスポット完全ガイド|エリア別の波と難易度

2026年8月時点の情報です。ロンボク島には南部を中心に、初心者向けのビーチブレイクから上級者専用のリーフポイントまで、性格の異なるサーフスポットが点在しています。この記事では、スポットごとの違いに絞って比較します。島全体の旅程や基本情報は「ロンボク島完全ガイド」をあわせてご覧ください。

この記事でわかること

  • 初めて板に立つならスロン・ブラナ、小波で数をこなすならグルプック、チューブを狙うならエカス・アウトサイド。デザート・ポイントは上級者専用です
  • 主要スポット(グルプック/クタ周辺/スロン・ブラナ/エカス/デザート・ポイント/スンギギ)を、難易度・所要時間・料金の目安で比較できる
  • ボート代やリーフブーツなど、事前に知らないと困る費用と装備がわかる
  • サンゴによる切創や潮流など、ロンボクのリーフブレイク特有のリスクと、DANが示す応急処置の手順がわかる
  • デザート・ポイント(バンコ・バンコ)が私たちの拠点と同じセコトン郡にあるという位置関係がわかる

本題に入る前に、主要スポットのおおまかな位置関係を地図で確認しておきましょう。

図:ロンボク島 主要サーフスポットの位置関係

セコトン郡 (私たちの拠点がある エリア) 車で3〜4時間 (終盤は未舗装路) プラヤ レンバール スンギギ クタ・ロンボク マウィ グルプック スロン・ブラナ エカス デザート・ポイント (バンコ・バンコ) N ↑ サーフスポット 経由地(車移動のルート上)

デザート・ポイントは地図の南西端にあり、私たちの拠点があるセコトン郡と同じエリアです。ただし道路はレンバールを経由して大きく迂回するため、直線距離の近さがそのまま移動時間の短さにはつながりません。詳しくは後述の「デザート・ポイント/バンコ・バンコ」の項でご確認ください。

目次

早見比較表|スポット別の難易度・所要時間・料金目安

まず全体像です。難易度・シーズン・料金は、現地サーフスクールや波情報サイトが公開している情報にもとづく目安で、当日の条件によって大きく変わります。円換算は、Bank Indonesiaが公表する2026年8月6日時点の参考レート(100円=Rp11,350.84)をもとにRp1,000=約8.8円で計算した概算です。レートは日々動くため、渡航直前にBank Indonesiaの為替情報でご確認ください。

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スポット ブレイク/難易度 発着地 片道所要時間の目安 料金目安 向いている人
グルプック(インサイド・ライト)右のリーフ/初級グルプック村の船着き場ボート数分(クタから車約20〜25分)ボート2時間セッションで3名までRp150,000(約1,300円)/4名以上は1人Rp50,000(約440円)初めて板に立つ人
グルプック(ドンドン)A-frame(左右)/初級〜中級(評価が分かれます)グルプック村の船着き場ボート数分同上(ブレイク別の料金差の有無は公開情報では確認できません)左右どちらも練習したい人
グルプック(キディーズ)初級向けの小波/初級(波が立つ日が限られます)グルプック村の船着き場ボート数分同上最初の一本を安全に試したい人
グルプック(アウトサイド右/左)リーフポイント/中級グルプック村の船着き場ボートで湾外へ(インサイドより遠い)同上波数を稼ぎたい中級者以上
タンジュンアーン湾内のA-frame/初級〜中級(サイズ次第)クタ・ロンボク車で約15〜20分+ボートボート代は現地手配(公開料金なし。グルプックの相場が目安)景観重視+数をこなしたい人
アレ・グリン(Are Guling)A-frame/中級〜上級クタ・ロンボク車・バイクで約15〜20分(ボート利用の場合も約20分)駐車料金程度(公開料金なし。要現地手配)リーフに慣れた中級者以上
マウィ(Mawi)リーフ・左右/中級〜上級クタ・ロンボクバイクで約30〜40分(終盤3.4kmは未舗装)駐車料金程度(公開料金なし。要現地手配)経験者限定
スロン・ブラナ(Selong Belanak)砂地のビーチブレイク/初級クタ・ロンボク車で約30分(約23km)入場Rp5,000(約44円)程度、駐車はバイクRp5,000(約44円)・四輪Rp10,000(約88円)程度初めて板に立つ人
エカス・インサイドリーフ・左右/初級〜中級(評価が分かれます)アワン港クタから車約40分+ボート約30分ボート代はサーフキャンプ・宿のパッケージ込みが一般的(単発手配は要現地確認)長い波を数多く乗りたい人
エカス・アウトサイド崖下のホローなリーフ/中級〜上級アワン港クタから車約40分+ボート約30分同上チューブを狙う経験者
デザート・ポイント(バンコ・バンコ)左のリーフポイント/上級者専用クタ・ロンボク/セコトンクタから車で3〜4時間(終盤は未舗装路)入域料は要事前確認(後述)。車両チャーター代は別途チューブ狙いの上級者のみ
スンギギ/島西部右のリーフ/中級〜上級マタラム/スンギギ市街クタから車で約1.5〜2時間特になし(車両代のみ)南部が崩れた日のプランB

難易度とベストシーズンを軸に位置関係を整理すると、次のようになります。

図:スポット別 難易度×ベストシーズンの位置づけ

リーフブレイク(片側) A-frame(左右) ビーチブレイク 乾季ピーク (7〜8月) 乾季 乾季中心 (4〜11月) 通年 雨季 初級 初級〜中級 中級 中級〜上級 上級者専用 難易度 → ベストシーズン(乾季寄り)→ グルプック (インサイド・ ライト) グルプック (ドンドン) グルプック (アウトサイド) スロン・ブラナ エカス・インサイド マウィ スンギギ デザート・ポイント (バンコ・バンコ)

こうして並べると、初級かつ通年で入りやすいのはスロン・ブラナだけで、他は乾季寄りに集中していることが分かります。デザート・ポイントは難易度・季節ともに条件が最も狭いスポットです。

基本情報サマリー表|主要3スポット

スポット選びで最初に確認したい行政区分とアクセスです。料金は上の早見比較表に一本化しています。

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項目 グルプック スロン・ブラナ デザート・ポイント
所在地中部ロンボク県。クタ・ロンボクの東にあるグルプック村中部ロンボク県。クタの西約23km西ロンボク県セコトン郡(Kecamatan Sekotong)バトゥプティ村(Desa Batu Putih)
アクセスクタから車約20〜25分+ボートクタから車約30分。駐車場からビーチまで100m未満レンバール〜セコトン経由。終盤は未舗装路で四輪駆動車が推奨

私たち自身の足で確認できたデータではないため、料金と所要時間は「目安」としてお使いください。現地で確認できしだい、この表を更新します。

エリア別の詳細

グルプック|複数のピークがある湾。初心者の入口になりやすい

グルプック湾には性格の異なる5つのブレイクが集まっています。Surf Indonesiaが挙げているのは、インサイド・ライト/アウトサイド・ライト/アウトサイド・レフト/ドンドン/キディーズの5本です。

湾内の「インサイド・ライト」は右のリーフブレイクで、Surf Indonesiaは初級者向け・乾季・中潮前後(情報源によっては中〜高潮)・南西スウェル・北東風を好条件として挙げています。KuraSurfは初級〜中級と位置づけ、低潮では速くピッチーになると説明しています。

湾内にはA-frame(左右どちらにも割れる形)の「ドンドン」もあります。Surf Indonesiaはドンドンについて、潮位は全潮位、うねりは南、風は北東、シーズンは乾季で初級者向けとしています。一方KuraSurfは中級者向けとしており、評価は分かれます。サイズが上がると速く掘れるという点は共通しているため、小さい日を選び、インストラクターやガイドに同行してもらう前提で考えるのが無難です。

「キディーズ」は同じく初級者向けとされる小波のブレイクですが、Surf Indonesiaは波の立ち方が不安定(fickle)で、乾季のピーク時期以外はほとんど割れないとしています。最初の一本を探している方は、当日この波が立っているかをボート手配時に確認してみてください。

湾の外側の「アウトサイド・ライト/レフト」はサイズもパワーも上がり、Surf Indonesiaはいずれも中級者向けとしています。ベストシーズンはこの2本だけ雨季です。南部の他スポットが乾季中心なのに対し、雨季に選択肢が残るのがグルプックの特徴です。

ボートは村の船着き場で手配します。Surf Indonesiaが公開している料金は「サーフィン2時間のセッションで3名までRp150,000(約1,300円・概算)、4名以上は1人あたりRp50,000(約440円・概算)」です。時間無制限の渡し船料金ではない点に注意してください。ブレイクごとに料金差があるかどうかは、公開情報からは確認できませんでした。

クタ・ロンボク周辺|アレ・グリン/マウィ/タンジュンアーン

クタ・ロンボク(マンダリカ)周辺のスポットです。エリア全体の情報は「クタ・ロンボク(マンダリカ)」で解説しています。ここではサーフィンの視点だけに絞ります。

  • アレ・グリン(Are Guling):クタから車・バイクで約20分、ボートでも約20分の距離にあるA-frameです。LMBK Surf Houseとナルア・サーフはいずれも、レフトはホローで中〜高潮向き、ライトは速く低〜中潮向きと説明しています。難易度は中級〜上級で、LMBK Surf Houseは「初心者にはスロン・ブラナなど別のブレイクを勧める」と明記しています。湾内の潮流が強く、入水前にカレントを把握することが必要です。
  • マウィ(Mawi):クタから南西方向へ、LMBK Surf Houseによればバイクで30〜40分。最後の3.4kmは未舗装路で、雨のあとはぬかるんで滑りやすくなるとされています。KuraSurfは中級〜上級とし、ベストは5〜9月、低潮では非常に浅くなる点を危険として挙げています。インサイドに岩があり、大きい日は崖側へ引く流れが強くなります。なお駐車場周辺の治安について、LMBK Surf Houseは「かつては評判が良くなかったが、現在は屋台と駐車場の管理人がいて以前よりかなり安全」としています。それでも車両に貴重品を残さない、地元の売店を利用して人目のある場所に停める、といった基本的な備えは有効です。
  • タンジュンアーン:白砂の湾内にあるA-frameで、クタから車で約15〜20分です。沖までのパドルが長いためボート利用が一般的です。KuraSurfは「潮位1m未満のタイミングは避ける」と案内しています。穏やかに見えますが、サイズが出た日は初級者向けとは言えません。

スロン・ブラナ(Selong Belanak)|最初の一本に向いたビーチブレイク

クタから西へ約23km、車で約30分の位置にあるスロン・ブラナは、砂地のビーチブレイクです。Surf Indonesiaは「ロンボクで最良の初心者向けの波」と位置づけており、柔らかくロールする波が左右に割れます。KuraSurfも「転んでもリーフに当たる心配がない」点を初心者向けの理由として挙げています。

駐車場からビーチまでは100m未満で、機材の持ち運びが楽な点も助かります。料金はインドネシア語の観光情報サイトSalsa Wisataが、入場Rp5,000(約44円・概算)、バイク駐車Rp5,000(約44円・概算)、四輪駐車Rp10,000(約88円・概算)と案内しています。ただし同サイト自身が「料金は管理者の方針でいつでも変わりうる」と注記しており、実際に現地で案内される金額はこれと異なる場合があります。あくまで目安として、現地の徴収所でご確認ください。年間を通して波が入りやすい一方、パワーは弱く、中級者以上には物足りなく感じられることがあります。

エカス(Ekas)|インサイドとアウトサイドで難易度が分かれる湾

エカス湾は島の南東部にある入り江です。アクセスは対岸のアワン港からボートで約30分。クタからアワンまでは車で約40分で、南部の他スポットより移動時間がかかります。

インサイド・エカスは左右どちらにも割れるリーフブレイクです。左が長い壁になるという説明(KuraSurf)と、左右両方が使えて初級者にも向くという説明(Surf Indonesia)があり、難易度の評価も初級〜中級で分かれています。潮はインサイドが低〜中潮、アウトサイドが中〜高潮というのが各社に共通した案内です。ベストシーズンはSurf Indonesiaによると4〜11月です。

アウトサイド・エカスは崖の直下で割れるホローな波で、中級〜上級者向けです。Surf Indonesiaは右、KuraSurfは左と説明しており左右の記述が一致しないため、現地で当日の状況を確認してください。ボート代はサーフキャンプや宿の滞在パッケージに含まれることが多く、単発手配の相場は公開されていません。

デザート・ポイント/バンコ・バンコ|南西部のレフトとセコトンの位置関係

デザート・ポイント(別名バンコ・バンコ)は、ロンボク島南西端にある左のリーフポイントです。Surf Atlasは30秒級のバレルが続くと説明し、「エキスパート専用」と繰り返し明記しています。LMBK Surf Houseは1本で100〜300mのライド、1つのバレルの中で10〜20秒という数字を挙げています。低潮限定の波で、高潮ではほとんど消えてしまいます。ベストシーズンは乾季(LMBK Surf Houseは5〜9月)で、観光省の観光村データベース(Jadesta)は特に7〜8月を挙げています。割れる場所は浅く鋭いリーフの真上のため、経験の浅いサーファーが手を出す場所ではありません。

行政区分では、バンコ・バンコ一帯は西ロンボク県セコトン郡バトゥプティ村(Desa Batu Putih, Kecamatan Sekotong)にあります。環境メディアMongabay Indonesiaは「Teluk Bangko-Bangko, Desa Batuputih, Kecamatan Sekotong, Lombok Barat, NTB」と記載し、観光省のJadestaもデザート・ポイントを同村の観光村(Desa Wisata Batu Putih)の資源として登録しています。つまり、私たちの拠点があるセコトンと同じ郡です。

入域料については、注意が必要です。Jadestaのページには「Harga Mulai Dari: 0」と表示されていますが、これは観光村データベースの料金欄が未入力のまま「0」と表示されているもので、無料であることの根拠にはなりません。バンコ・バンコ一帯はMongabay Indonesiaが記すとおりTaman Wisata Alam(TWA=自然観光公園。保護区の一種)で、TWAへの入域には政令PP 36/2024にもとづく国庫収入(PNBP)としての入域料が定められています。他のTWAでは同政令にもとづき外国人1人1日Rp100,000(約880円・概算)といった料金が設定されている例があります。バンコ・バンコで実際にいくら徴収されるかは公開情報からは確認できませんでした。現地で請求される可能性を前提に現金を用意し、管轄するBKSDA NTB(西ヌサトゥンガラ州自然資源保全局)か、手配するドライバー・サーフガイドに事前に確認してください。私たちも確認でき次第、この記事に追記します。

道路はレンバール〜セコトン〜バトゥプティ村を結ぶルートで、終盤に未舗装区間が残るため四輪駆動車が推奨されます。所要時間はLMBK Surf Houseがクタ・ロンボクから車で3〜4時間としています。地図上の直線距離は50km程度ですが、実際の道路はプラヤ〜レンバール〜セコトンと大きく迂回するため、直線距離から所要時間を見積もると大幅に外れます。「近そうだから日帰りで」と考えず、往復で1日仕事になる前提で計画してください。距離の上ではセコトン側からのほうが近くなりますが、セコトン中心部からの実所要時間は私たちがまだ実測できていません。数値が取れしだい追記します。セコトンエリア全体の詳細は「セコトン完全ガイド」で紹介しています。

スンギギ/島西部|南部が崩れた日のプランB

スンギギは島の西海岸にある右のリーフブレイクです。LMBK Surf Houseは乾季(5〜9月)のスポットと位置づけ、雨季はオンショアの風で荒れやすいと説明しています。Born to Surf Academyも乾季のほうが波のそろいが良いとしています。南〜南西の大きなスウェルが島を回り込んで届く必要があるため、コンシステンシーは高くありません。

言えるのは、南部(グルプック・クタ周辺)がフラットな日や、逆にサイズが出すぎて崩れている日の「プランB」として、島西部の状況を合わせて見る価値があるという点です。急なテイクオフと鋭いサンゴのリーフのため、中級〜上級者向けで、初心者が最初に選ぶスポットではありません。季節ごとの風と波の傾向は「ベストシーズンと天気」にまとめています。

注意点・デメリット

スポット選びで見落とされがちな点をまとめました。

見落としがちな注意点

  • 潮とサイズに依存して入れない日がある:タンジュンアーンやマウィなど多くのリーフブレイクは、低潮では浅すぎて入れず、逆に高潮では波が緩くなります。当日の潮見表とスウェル予報を必ず確認してください。
  • リーフブーツが必要なスポットがある:マウィ、エカス・アウトサイド、デザート・ポイントなどは切り立ったリーフの上を歩くため、リーフブーツなしでの入水はケガのリスクが高くなります。
  • ボート代が別途かかる:グルプックのアウトサイド各ブレイクやタンジュンアーン、エカスはボート移動が前提です。グルプックは2時間セッションで3名までRp150,000(約1,300円・概算)が公開されていますが、他スポットは公開料金がないため、現地の窓口かサーフガイドに事前に聞いてください。
  • 乾季ピーク(7〜9月)は混雑する:波の良い時間帯に人が集中し、譲り合いのマナー(ローカルルール)を知らないままトラブルになりやすい時期です。
  • 駐車場に貴重品を残さない:マウィのように駐車場から入水地点まで距離があるスポットでは、車両に財布・パスポート・スマートフォンを置いたままにしないでください。人目のある場所に停め、売店を利用して顔を覚えてもらうのが現実的な自衛策です。

雨季にサーフ目的で行く場合のデメリット

グルプックのアウトサイドやタンジュンアーンは雨季のほうが条件がそろうとされますが、雨季にロンボクへ来ること自体のコストも見ておく必要があります。マウィやデザート・ポイントの終盤区間のような未舗装路は、雨のあとぬかるんで滑りやすくなります(LMBK Surf House)。午後のスコールで移動が止まる日もあります。加えてバリ島とロンボク島を結ぶ高速船は、海況が荒れると欠航・遅延が出ます。雨季に波を狙う場合は、予備日を1〜2日確保し、フライトとの接続に余裕を持たせてください。バリからの各ルートの特徴は「ベストシーズンと天気」とあわせて確認しておくと判断しやすくなります。

安全面でとくに知っておきたいこと

サンゴによる切創は、日本の海での擦り傷と同じ感覚で扱わないでください。ダイバーズ・アラート・ネットワーク(DAN)は、サンゴの表面が生きた生物に覆われているため二次感染を起こしやすいとしたうえで、次の手順を推奨しています。

図:ビーチブレイクとリーフブレイクの断面比較

ビーチブレイク (スロン・ブラナ型) 砂地(なだらかに深くなる) 転んでもリーフに当たる 心配がありません リーフブレイク (デザート・ポイント型) ! 浅く鋭いリーフ 波は浅く鋭いリーフの 真上で割れます

DANが示すサンゴ切創の応急処置

  • 石けんと水で、傷をしっかりこすり洗いする(軽く流すだけにしない)
  • 大量の水で洗い流す
  • 水で半分に薄めたオキシドール(過酸化水素水)で洗浄し、もう一度水ですすぐ
  • 消毒軟膏を薄く塗る
  • 乾いた滅菌・非固着性(傷にくっつかない)ガーゼで覆う
  • 1日2回、洗浄と包帯の交換を行う
  • かさぶた状になった傷は、生理食塩水か薄めた消毒液を用いたウェット・トゥ・ドライのガーゼ交換を1日1〜2回、治癒が進むまで続ける

DANは、赤みの広がり、赤い筋、痛み、発熱、膿、リンパ節の腫れが出た場合は医療機関の受診が必要としています。あわせて、海水中のVibrio(ビブリオ)属菌による感染は、免疫が落ちている人では重篤化し死に至ることもあると警告しています。傷が浅く見えても軽く扱わないでください。また、汚染された環境での創傷では破傷風のリスクもあるため、渡航前にかかりつけ医へ破傷風トキソイドの追加接種の要否を相談しておくと安心です。オキシドール、消毒軟膏、非固着ガーゼ、テープは日本から持参するのが確実です。

潮流も無視できません。アレ・グリン、マウィ、グルプックのアウトサイドは、サイズが上がるとカレントが強くなると各サーフスクールが注意を促しています。湾内でも沖のブレイクはボート移動が前提で、流された場合に自力で戻るのは容易ではありません。初中級のうちは単独入水を避け、ガイドかボートを付けてください。

医療体制も事前に考えておくべき点です。外務省の「世界の医療事情」は、インドネシアの医療は地域格差が大きく、高度な医療が必要な場合はシンガポールや日本への緊急移送が必要になることも多いとしています。ロンボク島で総合的な対応ができる病院はマタラム市に集中しており(州立総合病院 RSUD Provinsi NTB など)、クタ・ロンボクなど南部からは車でおよそ1〜2時間、デザート・ポイントのある南西端からは未舗装区間を含めてさらに時間がかかります。縫合が必要なレベルのリーフ切創を負った場合、その日のうちにマタラムまで移動する前提で動くことになります。私立病院では受診時に多額の保証金を求められる場合があるため、海外旅行保険への加入とクレジットカードの限度額の確認を渡航前に済ませておいてください。治安面を含めた現地での注意点は「ロンボク島の治安」で解説しています。

あなたに合うのは|3つの分岐

  • 初めて板に立つ方:スロン・ブラナ(Selong Belanak)が第一候補です。砂地でリーフの心配が少なく、駐車場からすぐ入水できます。グルプックのインサイド・ライトやキディーズも、波が小さい日にインストラクター同行であれば練習先になります
  • 小波で数をこなしたい方:グルプックの各ブレイクが向いています。ピークが複数あるため混雑を避けて移動しやすく、1日で本数を稼ぎやすいエリアです。タンジュンアーンも候補ですが、こちらはボート前提のリーフブレイクで、潮位1m未満のタイミングは入れず、サイズが出た日は初級者向けではありません
  • チューブを狙いたい方:エカス・アウトサイドが現実的な選択肢です。デザート・ポイントはSurf Atlasが30秒級のバレルと記す一方で「エキスパート専用」と明記しており、経験が浅いうちに挑戦する場所ではありません

サーフィンとあわせて島内の他エリアも周遊する場合は、「モデルコース3〜5日」で移動時間の組み方を確認しておくと予定が立てやすくなります。

よくある質問

Q. ロンボクで一番人気のサーフスポットはどこですか?

A. 「一番人気」を裏づける公的な統計は見当たりませんでした。ただしグルプックは、1つの湾に5本のブレイク(インサイド・ライト/アウトサイド・ライト/アウトサイド・レフト/ドンドン/キディーズ)が集まり、クタ・ロンボクから車約20〜25分+ボート数分で着き、料金も公開されている湾です。初級者から中級者まで同じ湾の中でレベルに合わせて移動できるため、拠点にしやすいエリアと言えます。

Q. 初心者でもロンボクでサーフィンできますか?

A. できます。砂地のスロン・ブラナ(Selong Belanak)が最も向いており、Surf IndonesiaもKuraSurfも初心者向けの筆頭として挙げています。グルプックのインサイド・ライト、ドンドン、キディーズといったリーフブレイクは、サイズが小さい日にインストラクターやガイドが同行する形であれば初心者が練習することもありますが、ドンドンの難易度は情報源によって初級〜中級と評価が分かれます。リーフの上で割れる波である以上、単独で入水する場所ではありません。マウィやデザート・ポイントは避けてください。

Q. デザート・ポイントはどこにありますか?

A. ロンボク島南西端のバンコ・バンコと呼ばれる一帯にあります。行政区分は西ロンボク県セコトン郡バトゥプティ村(Desa Batu Putih)で、私たちの拠点があるセコトンと同じ郡です。道路はレンバールからセコトンを経由するルートでつながっており、終盤に未舗装区間が残ります。クタ・ロンボクからは車で3〜4時間(LMBK Surf House)で、直線距離が短いわりに時間がかかります。

Q. ロンボクのサーフィンのベストシーズンはいつですか?

A. 南部の多くのスポットは乾季(目安5〜9月)が波のそろいが良いとされる一方、グルプックのアウトサイド2本やタンジュンアーンのように雨季のほうが条件がそろうとされるスポットもあります。気候の面では、BMKG(インドネシア気象気候地球物理庁)が2026年6月10日の発表で、2026年の乾季のピークを7〜9月、なかでも8月が最も広範囲におよぶとし、西ヌサトゥンガラ州(ロンボク島を含む)のピークは8月と予測しています。同発表では、この年の乾季は平年より乾燥し長くなる見込みで、エルニーニョは2027年初頭まで続く可能性が高い(中程度98%、強い62%)としています。ただし乾季のピークと波の良し悪しが一致するとは限らないため、渡航直前のスウェル予報で判断してください。

Q. サーフィンにリーフブーツは必要ですか?

A. 砂地のスロン・ブラナでは基本的に不要ですが、マウィ・エカス・デザート・ポイントなどリーフの上で割れるスポットでは着用をおすすめします。サンゴによる切創は化膿しやすく、旅程そのものが崩れる原因になります。

この記事が根拠にした情報

ロンボク島の「その先」を探している方へ

私たちSemelar Beach Villageは、ロンボク島南西部のセコトンというエリアに拠点を置いています。ギリ・トラワンガンのような知名度はありませんが、その分、静かな海と島の暮らしがそのまま残っています。

観光地としてのロンボクをひと通り見たあと、もう一段静かな場所を探している方は、こちらもご覧ください。

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