ヨーロッパで物価が安い国はどこ?

2026年8月時点の情報

「ヨーロッパ旅行は高い」というイメージをお持ちの方も多いかもしれませんが、実はヨーロッパの中でも国によって物価には数倍の差があります。フランスやイギリス、北欧諸国は物価が高いことで知られる一方、東欧や南欧の一部の国では、西欧の主要都市よりずっと少ない予算で旅行を楽しめることも珍しくありません。この記事では、物価が安いとされる国々と、1日あたりの旅行予算の目安を整理します。私たちSemelar Beach Villageは東南アジア・ロンボク島セコトンを拠点にしていますが、同じ「物価が安い旅先」を探す方の参考になればと、地域を横断した比較の視点でお届けします。

この記事でわかること

  • ヨーロッパの中で物価に差が生まれる背景
  • 東欧・南欧で物価が安いとされる国々
  • 1日あたりの旅行予算の目安
  • 同じ予算でアジアを選んだ場合との違い

結論

ヨーロッパの中では、ブルガリアやジョージア、ポーランドなど旧東側の国々や、ポルトガル・クロアチアといった南欧の一部が物価の安い旅先として知られています。それでも東南アジアと比べると1日あたりの予算は同程度かやや割高になることが多く、「同じ予算でどこまで楽しめるか」という視点で比べると選択肢はさらに広がります。

目次

なぜヨーロッパは国によって物価差が大きいのか

同じヨーロッパでも、フランスやドイツ、北欧諸国と、東欧・南欧の一部の国とでは、旅行者が感じる物価は大きく異なります。背景には、旧社会主義圏だった東欧諸国は賃金水準が西欧の数分の一程度にとどまり、物価もそれに連動して安く抑えられているという経済的な事情があります。また、ユーロ圏に加盟していない国(自国通貨を使う国)は為替の変動によって割安に感じられる時期があることも一因です。

一方で、南欧のポルトガルのようにユーロ圏に属していても、西欧の主要国より物価が抑えられている国もあります。通貨そのものよりも、その国の賃金水準や観光地としての価格設定の影響が大きいと考えられます。また、EUへの加盟時期が比較的新しい国ほど、経済水準がまだ西欧に追いついていないケースが多く、結果として旅行者にとっては物価の安さにつながっているという見方もできます。

もうひとつ見逃せないのが、同じ国の中でも首都と地方都市で物価差が大きいという点です。首都に人気が集中するぶん、宿泊費や飲食費が地方より高めに設定されている国は少なくありません。ヨーロッパ旅行というと首都を中心に周遊するプランを組みがちですが、地方都市や郊外に足を伸ばすことで、同じ国でも体感する物価はぐっと下がることがあります。

さらに、鉄道網が発達しているヨーロッパでは、複数の国をまたいで周遊する旅行者も多く、物価の安い国と高い国を組み合わせた旅程を組むこともよく行われます。たとえば物価の高い西欧の主要都市に数日滞在したあと、隣接する物価の安い国に移動して長めに滞在する、といった形で全体の予算を調整する旅行者もいます。

東欧で物価が安い国:ブルガリア・ジョージア・ポーランドなど

東欧・バルカン半島・コーカサス地方には、物価が安いことで知られる国が集まっています。ブルガリアやジョージアは、旅行メディアでもたびたび「ヨーロッパの中でも特に物価が安い国」として紹介されており、宿泊費・食費ともに西欧の数分の一程度で済むケースが多いとされます。アルバニアも「ヨーロッパ随一の物価の安さ」として紹介されることが多い国です。ポーランドやハンガリー、チェコといった中欧の国々は、これらよりはやや物価が上がるものの、西欧と比べれば依然として割安な水準です。

これらの国が安いとされる背景には、EU加盟以降も観光インフラの整備や物価水準の是正が段階的に進んでいる、という事情があります。西欧の国々に比べると観光地としての知名度がまだ高くない国も多く、需要と供給のバランスから宿泊費などが抑えられている面もあるようです。ジョージアのように、ヨーロッパとアジアの境界に位置し、独自の文化と食を持つ国も、物価の安さに加えて観光の魅力そのものが評価され、近年注目度が高まっています。

南欧で物価が安い国:ポルトガル・クロアチアなど

南欧では、ポルトガルが「西欧の雰囲気を持ちながら物価は抑えめ」という位置づけでよく紹介されます。フランスやイタリアと比べると、宿泊費・食費ともに手頃な傾向があるとされています。クロアチアも、アドリア海の美しい景観を持ちながら、西欧の観光地に比べると物価は控えめとされる国のひとつです。ただし、いずれの国も観光シーズン(夏)は宿泊費が上がりやすく、時期によって印象が変わる点には注意が必要です。

南欧の国々は、東欧の国々ほど極端に物価が安いわけではありませんが、その分観光インフラが整っており、初めてのヨーロッパ旅行でも移動や宿の手配がしやすいというメリットがあります。「物価の安さ」と「旅行のしやすさ」のバランスを重視するなら、南欧は選択肢に入れやすい地域といえるでしょう。

そのほかにも物価が安いとされる国々

ここまで紹介した国のほかにも、ルーマニアやセルビア、北マケドニア、モルドバといったバルカン半島周辺の国々も、旅行メディアで「物価が安いヨーロッパの国」としてしばしば取り上げられます。これらの国々に共通するのは、EU加盟が比較的最近だったり、そもそもEUに未加盟だったりする点で、西欧諸国との経済格差がまだ大きいことです。観光客向けの英語表記や決済インフラは、西欧の主要都市ほど整っていない場合もあるため、事前に基本的な情報を調べておくと旅がスムーズになります。

これらの国は知名度こそ西欧の定番観光地に及ばないものの、歴史的な街並みや自然環境が評価され、近年少しずつ旅行者が増えている地域でもあります。定番の観光地に飽きた方や、混雑を避けてゆったり旅行したい方にとっては、選択肢として検討する価値がある国々といえるでしょう。

比較表:ヨーロッパの物価が安い国、1日あたりの目安予算

一般的な旅行情報をもとに、宿泊費と食費を含めた1日あたりの目安予算をまとめました。宿泊のグレードによって幅があります。ドミトリーやゲストハウスを利用するバックパッカー旅行であれば表の下限に近い金額で、ホテルに宿泊しレストランで食事をするスタイルであれば上限に近い金額を見込んでおくとイメージしやすくなります。

← 表は横にスクロールできます

1日あたり目安(宿泊込み)地域
ブルガリア3,000〜8,000円東欧
ジョージア3,000〜1万円コーカサス
ポーランド5,000〜1万5,000円中欧
ハンガリー6,000〜2万円中欧
クロアチア5,000〜2万円南欧
チェコ1万〜2万円中欧
ポルトガル1万〜1万5,000円南欧

※一般的な旅行情報にもとづく目安です(2026年8月時点)。宿泊のグレードや旅行時期(オフシーズン/ハイシーズン)によって幅が生じます。

図:ヨーロッパの物価が安い国、1日あたり予算(下限・上限)の比較

下限 上限 ブルガリア 3,000円 8,000円 ジョージア 3,000円 10,000円 ポーランド 5,000円 15,000円 クロアチア 5,000円 20,000円 チェコ 10,000円 20,000円 ポルトガル 10,000円 15,000円

宿泊費込みの1日あたり目安です(2026年8月時点)。本文表の一部の国を抜粋しています

物価が安くても注意したいポイント

現地の物価が安くても、旅行全体のコストや快適さで見ると注意しておきたい点があります。ヨーロッパの物価が安い国は、西欧の主要都市と比べて日本語はもちろん英語が通じにくい場面もあるため、翻訳アプリや簡単な現地語フレーズを準備しておくと安心です。

注意

  • 渡航費は現地物価と別物:日本からの直行便がない国も多く、往復航空券は行き先によって高くつくことがあります。
  • シーズンで物価が変わる:夏の観光ハイシーズンは宿泊費が上がりやすく、春・秋のオフシーズンの方がお得になりやすい傾向があります。
  • 観光地特有のリスク:物価が安い国でも、観光客が集まるエリアではスリなどの軽犯罪に注意が必要です。事前の情報収集をおすすめします。詳しくは海外旅行の安全対策ガイドもご覧ください。
  • 国境をまたぐ移動の手間:東欧・南欧をまとめて周遊する場合、国によっては鉄道やバスでの移動に時間がかかることがあります。移動時間も加味して日程を組むと余裕が生まれます。

同じ予算でどこまで行ける?アジアとの比較

ヨーロッパの物価が安い国でも、1日あたり3,000円前後からが目安ですが、東南アジアには同水準かそれ以下の予算で滞在できる国が多くあります。特にバックパッカー水準の旅行であれば、東南アジアの方が総じて安く済む傾向があります。たとえば私たちが拠点とするインドネシア・ロンボク島は、1日あたりの費用がバックパッカー水準で1,500〜3,500円、ミドル水準でも6,000〜13,000円程度が目安で、東欧の物価が安い国々と同等かそれ以上の安さです。この記事の冒頭で紹介したブルガリアやジョージアの目安予算と見比べても、東南アジアの物価の安さが際立っていることがわかります。

ただし、渡航費(往復航空券)は行き先によって大きく異なるため、「現地の物価」と「渡航費」を分けて比較することが大切です。アジアを含めた物価が安い国の全体像は物価が安い国への安く行く方法、東南アジアのビーチリゾート同士の比較はアジアの格安ビーチリゾート比較で詳しく取り上げていますので、あわせてご覧ください。

「ヨーロッパか、アジアか」は優劣で決まるものではなく、旅の目的によって向き不向きがあります。歴史的な街並みや異なる文化圏をじっくり巡りたいならヨーロッパ、限られた予算でゆったりと長く滞在したいならアジア、というように、目的に合わせて選ぶのがおすすめです。同じ予算でも、行き先によって過ごせる日数や体験の幅は大きく変わってきます。

🏝️ セコトン現地からのひとこと

ヨーロッパの物価が安い国を調べていると、私たちが暮らすセコトンとの共通点も感じます。屋台の食事は1食200〜300円ほどで、宿泊もゲストハウスなら1泊1,000円台からと、東欧の物価が安い国々に匹敵する水準です。一方で日本からの直行便がなく、渡航費は往復10万円前後からかかります。「現地は安いが、行くまでは相応の予算が必要」という点は、ヨーロッパの物価が安い国とも共通しているように思います。

よくある質問

Q. ヨーロッパで一番物価が安い国はどこですか?

ブルガリアやジョージア、アルバニアなどが物価の安い国としてよく挙げられます。ルーマニアやセルビア、北マケドニアなど、バルカン半島周辺の国々も比較的物価が安いとされます。ただし国内でも都市部と地方で差があり、「一番」を一概には決めにくいのが実情です。

Q. ヨーロッパ旅行の予算は東南アジアよりかかりますか?

東欧・南欧の物価が安い国でも、現地の1日あたり予算は東南アジアの物価が安い国と同程度かやや高めになることが多いです。ただし渡航費は行き先によって異なるため、日本からの航空券代を含めた総額で比較することをおすすめします。ヨーロッパは周遊のしやすさ、東南アジアは滞在1日あたりの安さ、といったように、それぞれ得意なポイントが違うと考えると選びやすくなります。

Q. ユーロ圏の国は物価が高いのですか?

一概には言えません。ポルトガルのようにユーロ圏でも西欧諸国より物価が抑えられている国もあります。通貨よりも、その国の賃金水準や観光地としての価格設定の影響が大きいと考えられます。逆に、ユーロ圏でなくても観光地として人気が高く、需要が集中している国では物価が上がりやすい傾向もあります。

Q. 物価が安い時期はありますか?

一般的に夏の観光ハイシーズンは宿泊費が上がる傾向があるため、春や秋のオフシーズンの方が物価面ではお得になりやすいです。冬は観光客が少なく宿泊費が下がる地域もありますが、地域によっては営業していない施設もあるため、事前の確認をおすすめします。

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まとめ

ヨーロッパの中でも、東欧・南欧の一部の国は西欧の主要国よりずっと物価が抑えめで、限られた予算でも旅を楽しみやすい行き先です。ただし、東南アジアの物価が安い国々と比べると、同程度かやや割高になることが多く、「ヨーロッパの中で安い」と「世界的に見て安い」は必ずしも同じではない点は正直にお伝えしておきたいところです。渡航費や治安、言語の壁なども含めて、総合的に比較したうえで行き先を選ぶことをおすすめします。

私たちが拠点とするインドネシア・ロンボク島も、現地の物価という点ではヨーロッパの物価が安い国々に劣らない水準です。同じ予算でどこまで旅を楽しめるか、行き先を比較する際の一つの選択肢として、東南アジアも検討してみてください。歴史や街並みを楽しむ周遊型の旅ならヨーロッパ、限られた予算でゆっくり長く滞在するならアジア、というように、旅のスタイルに合わせて選ぶのが後悔のない選び方だと考えています。

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この記事が根拠にした情報
  • プライシー「ヨーロッパで物価が安い国はどこ?旅費と節約術」https://pricey.jp/web/articles/4165
  • 「衝撃の安さ!ヨーロッパで物価が安い国11ヵ国ランキング【東欧・バルカン諸国】」https://ca-voir.com/eastern-europe-price-jp/
  • 各種旅行メディアのヨーロッパ物価比較記事(複数参照、2026年8月時点)
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