2026年8月時点の情報
バリ島を旅したことがある方、あるいはこれから検討している方の中には、「ロンボク島に日本人はいるのだろうか」「日本語はおろか、英語すら通じないのでは」と不安に感じる方が少なくありません。バリ島にはある程度の日本語対応の宿や飲食店、日本人コミュニティが存在しますが、お隣のロンボク島の実情はあまり知られていません。
この記事では、外務省の公的統計と在デンパサール日本国総領事館の公式情報にもとづいて、「ロンボク島に日本人はいるのか」「英語や日本語はどこまで通じるのか」「困ったときにどこへ連絡すればいいのか」という3つの疑問に、事実ベースで答えます。良いことばかりではなく、日本人コミュニティの小ささや言語面の不便さも隠さずお伝えします。
この記事でわかること
- ✓外務省の統計で確認する、インドネシア全体の在留邦人数とその内訳
- ✓困ったときに頼れる在デンパサール日本国総領事館の管轄区域・連絡先
- ✓エリアによって差がある「英語の通じやすさ」の実際
- ✓覚えておくと安心なインドネシア語フレーズと、日本語対応の宿・医療機関にどこまで期待できるか
先に結論からお伝えします。
結論
ロンボク島に住む日本人はごく少数で、日本語はほぼ通じないと考えてください。英語はセンガギ・クタ ロンボク/マンダリカ・ギリ諸島など観光エリアでは通じやすい一方、それ以外のエリアでは期待しにくいという濃淡があります。公的な頼り先は在デンパサール日本国総領事館(バリ州・西ヌサトゥンガラ州・東ヌサトゥンガラ州を管轄)ですが、ロンボク島からは船か飛行機での移動が必要です。
ロンボク島に日本人はいるのか?外務省の統計で確認する
「ロンボク島 日本人」と検索する方の多くが知りたいのは、実際にどれくらいの日本人が住んでいるのか、という数字だと思います。外務省は毎年10月1日時点の「海外在留邦人数調査統計」を公表しており、これはインドネシア全土に住む日本人の実数を確認できる、数少ない公的なデータです。
2026年8月時点で公表されている最新版(令和7年〈2025年〉10月1日現在)によると、インドネシア全体の在留邦人総数は15,266人です。内訳は長期滞在者13,479人、永住者1,787人で、総数は前年から2.2%増加しています。
| 在留邦人総数 | 15,266人(前年比+2.2%) |
|---|---|
| うち長期滞在者 | 13,479人(前年比+2.7%) |
| うち永住者 | 1,787人(前年比-1.2%) |
| 調査基準日 | 2025年10月1日現在(外務省「海外在留邦人数調査統計」) |
| 集計の範囲 | インドネシア全土の合計(州・都市別、および最新年の在外公館別の内訳は非公表) |
正直にお伝えすると、この統計は国単位の集計にとどまります。バリ州や西ヌサトゥンガラ州(ロンボク島が属する州)ごとの内訳、まして在デンパサール総領事館の管轄区域ごとの人数までは公表されていません。したがって「ロンボク島に住む日本人が正確に何人か」を公的統計だけから示すことはできません。これは調べ方が足りないのではなく、外務省がそもそも国単位でしか集計結果を公表していないためです。在外公館別(在デンパサール総領事館管内など)の内訳は、政府統計ポータルe-Statでも2016年分を最後に公表が止まっており、2026年8月時点で参照できる新しい数字はありません。つまり「ロンボク島の日本人が何人か」は、誰にも正確には言えないというのが正しい理解です。ただし、日本人在住者の多くはバリ島(デンパサールやウブド周辺)に集中しているとみられ、ロンボク島に暮らす日本人はバリ島と比べてかなり少数であるというのが、私たちセコトンの現地メンバーの実感でもあります。
POINT
「ロンボク島 日本人」を調べている方の多くが本当に知りたいのは、「日本人コミュニティに頼れるかどうか」だと思います。結論から言うと、バリ島のような日本人向けインフラ(日本食材店、日本語対応の病院、日本人会)はロンボク島には期待しない方が現実的です。詳しくは後半で具体的にお伝えします。
困ったとき頼れる公的窓口|在デンパサール日本国総領事館
ロンボク島(西ヌサトゥンガラ州)で日本人が緊急時に頼れる公的な窓口は、在デンパサール日本国総領事館です。同総領事館はバリ州に加えて、西ヌサトゥンガラ州(ロンボク島を含む)、東ヌサトゥンガラ州の3州を管轄しています。
| 名称 | 在デンパサール日本国総領事館 |
|---|---|
| 管轄区域 | バリ州/西ヌサトゥンガラ州(ロンボク島を含む)/東ヌサトゥンガラ州 |
| 所在地 | Jl. Raya Puputan No.170, Renon, Denpasar, Bali, Indonesia |
| 代表電話 | (0361) 227-628(緊急時は同番号で24時間対応) |
| 窓口時間 | 平日 8:30〜12:00/13:30〜16:00(土日・指定休館日は閉館) |
| 確認日 | 2026年8月(総領事館公式サイトにて確認) |
注意しておきたいのは、総領事館はバリ島側(デンパサール)にあり、ロンボク島からは海か空を越える移動が必要な点です。飛行機でも空港までの陸路・搭乗手続き・デンパサール市内までの移動を足すと片道で半日仕事になり、窓口が開いている平日日中に合わせて日帰りで往復するのは現実的ではありません(移動手段ごとの所要時間はバリ島からロンボク島の行き方|飛行機・船・フェリー完全比較にまとめています)。ロンボク島内に日本の出先機関はないため、緊急時もまずは電話での相談が現実的な連絡手段になります。
注意
総領事館に相談する前に、まずは滞在先のホテル・ヴィラのスタッフ、または加入している海外旅行保険の緊急連絡窓口に連絡するのが基本です。総領事館が担うのはパスポート紛失時の手続きや緊急時の情報提供など領事業務が中心で、医療費の立て替えや治療の手配そのものは行いません。
また外務省は、渡航前・渡航後に「たびレジ」(外務省海外旅行登録)への登録を推奨しています。滞在先や連絡先を登録しておくと現地の安全情報がメールで届き、緊急時には総領事館からの連絡も受けやすくなります。3ヶ月以上その国に滞在する場合は、旅券法により「在留届」の提出が義務づけられています(3ヶ月未満の滞在でも任意で提出できます/2026年8月時点)。ロンボク島全体の治安の実情については、別記事のロンボク島の治安・安全対策ガイドで詳しく解説しています。
英語は通じる?エリアで変わる「通じやすさ」の実際
「ロンボク島 英語 通じる」も、よく検索されるキーワードです。結論から言うと、ロンボク島の英語の通じやすさは、エリアによってはっきりとした差があります。
観光客や外国人の出入りが多いセンガギと州都マタラム(いずれも島西部)、クタ・ロンボク/マンダリカ(島南部)、ギリ・トラワンガンをはじめとするギリ諸島(島北西沖)では、ホテルやレストラン、ツアー会社のスタッフの多くが接客レベルの英語に対応しています。一方、これらのエリアから外れる島の内陸部や、私たちが拠点を置くセコトンのような観光開発があまり進んでいない郊外エリアでは、英語が通じる場面はぐっと限られます。市場やローカル食堂、公共交通の窓口などでは、英語がほぼ通じないと考えておいた方が安心です。センガギとマタラム周辺のエリア事情はセンガギ・マタラムエリアガイドにまとめています。
図:エリア別「英語の通じやすさ」簡略図
※地形・位置関係を大幅に簡略化した模式図であり、正確な地図ではありません。英語対応は個々の施設・スタッフによって異なります(2026年8月時点の一般的な傾向)。
なお、本記事のうちバリ島の状況や統計・制度の部分は、外務省と総領事館が公開している情報にもとづく記述です。一方でロンボク島・とりわけセコトン周辺の言語事情は、私たちが現地で宿泊施設を運営するなかで日々経験している一次情報にもとづいています。この情報源の濃さの違いは、あらかじめお伝えしておきます。
特に注意したいのは、病院や警察、行政窓口など「困ったときにこそ頼りたい場所」ほど、英語対応が手薄になりやすいという点です。観光エリアの外に宿泊する予定がある方や、セコトンのような郊外エリアへの滞在を検討している方は、英語だけに頼らない準備をしておくことをおすすめします。
現地の言葉:インドネシア語とササク語、覚えておくと安心なフレーズ
インドネシアの公用語はインドネシア語(バハサ・インドネシア)です。学校教育やメディア、行政手続きはすべてインドネシア語で行われます。加えてロンボク島には、住民の多数派であるササク人が日常的に使う地域言語「ササク語」があります。観光業に携わるスタッフはインドネシア語(と一定の英語)で対応することがほとんどですが、島の暮らしの中ではササク語が使われている場面も多く、これも含めてロンボク島の言語環境です。ササク語や暮らしの背景をさらに知りたい方はササク族の伝統と文化ガイドもあわせてご覧ください。
日本語については正直にお伝えすると、ロンボク島ではほぼ通じないと考えてください。日本語対応をうたう宿やツアー会社もゼロではありませんが、数は限られており、期待しすぎない方が現実的です。
実務面では、スマートフォンの翻訳アプリが強い味方になります。ただし郊外エリアでは通信が不安定な場面もあるため、出発前に主要な言語ペア(日本語⇔インドネシア語)をオフラインで使えるようダウンロードしておくと、電波が弱い場所でも会話や標識の翻訳に使えて安心です。通信環境そのものについてはロンボク島のSIM・Wi-Fi・ワーケーション事情で詳しく解説しています。翻訳アプリと合わせて、次のような基本フレーズを覚えておくと、通信が使えない場面でも最低限のやり取りができます。
図:覚えておくと効くインドネシア語フレーズ(場面別)
日本語はどこまで通じる?宿・ダイビングショップ・医療の実情
宿泊施設については、クタ・ロンボクやセンガギなど観光エリアの中規模〜大型リゾートホテルの一部で、簡単な日本語対応や日本語パンフレットを用意しているところがあります。ただし全体で見ればごく一部にとどまり、「日本語対応が当たり前」と考えるのは禁物です。ダイビングショップについても同様で、日本人インストラクターが常駐する店舗はロンボク島全体で見ても限られています。
医療面はさらに正直にお伝えする必要があります。ロンボク島内で日本語が通じる医療機関は、現時点では期待できません。軽症であれば英語対応可能なクリニックで対応できる場合もありますが、入院や手術が必要な重症・重傷の場合は、バリ島やシンガポールなど、より高度な医療体制が整った都市への搬送が前提になります。搬送や治療には高額な費用がかかることもあるため、海外旅行保険への加入は必須と考えてください。ロンボク島の医療体制や保険選びの具体的なポイントは、ロンボク島の病院・医療・海外旅行保険ガイドで詳しくまとめています。
🏝️ セコトン現地からのひとこと
正直にお伝えすると、セコトンを含むロンボク島南西部には、バリ島のような日本人コミュニティはほぼありません。日本食材店も、日本語対応の病院も、日本人会のような集まりもないのが実情です。私たちは英語とインドネシア語(時々ササク語)でスタッフや村の人たちと日々やり取りしており、日本語だけで完結する滞在は難しいというのが正直な感想です。(2026年8月時点・現地メンバー)
この「日本人向けインフラの薄さ」は、短期旅行なら数日の我慢で済む話ですが、長期滞在や二拠点生活を考えている方にとっては、暮らし方そのものに関わる重要なポイントです。長期滞在を検討している方は、ロンボク島での長期滞在・二拠点生活ガイドもあわせてご確認ください。
困ったときの動き方フローと、よくある質問
ここまでの内容を踏まえて、実際に体調不良やトラブルが起きたときにどう動けばいいかを整理します。ポイントは連絡する順番です。総領事館を最初に思い浮かべる方が多いのですが、実際に手を動かしてくれるのは、宿泊先のスタッフと海外旅行保険の緊急アシスタンスです。総領事館はパスポート紛失や事件・事故といった領事業務の窓口で、そこに行き着くのは通常4番目になります。
図:困ったときの連絡先フロー
つまり、ロンボク島で「日本語で助けてくれる相手」を一つだけ確保しておくとすれば、それは総領事館ではなく海外旅行保険の日本語アシスタンスデスクです。総領事館はパスポート紛失時の手続きや緊急時の情報提供など領事業務が中心で、医療費の立て替えや搬送の手配そのものは行いません。渡航前に保険へ加入し、その緊急連絡先をスマートフォンと紙の両方に控えておく——日本語コミュニティが小さいこの島では、この一手間が実質的な「日本語の頼り先」になります。
図:日本語が通じないことへの不安、どう向き合う?
日本語が通じないことに不安がある?
▼
YES(不安が大きい)
観光エリア中心の滞在にする
センガギ、クタ・ロンボク/マンダリカ、ギリ諸島など英語が通じやすいエリアの宿・ツアーを選び、翻訳アプリと海外旅行保険を必ず用意します。
NO(対応できそう)
セコトンのような静かなエリアも選択肢に
英語や翻訳アプリでのやり取りに抵抗がなく、日本人が少ない環境そのものを旅の魅力と感じられるなら、観光地化されていないエリアでの滞在も選べます。
最後に、よくある質問に簡潔に答えておきます。
よくある質問
Q. 総領事館以外に緊急連絡先はありますか?
現地の警察・救急への一般的な緊急番号もありますが、オペレーターの多くは英語・インドネシア語対応のみです。まずは宿泊先のスタッフ、または加入している海外旅行保険の緊急アシスタンス窓口に連絡するのが確実です。
Q. ロンボク島に日本語ガイドはいますか?
数は非常に限られていますが、日本語対応をうたうツアー会社やガイドがまったく無いわけではありません。ただし現地で飛び込みで見つかるものではないため、日本語ガイドを前提にするなら、日本語対応の現地手配会社や在住日本人のマッチングサービスを使って、出発前に対応可否・料金・当日の連絡手段まで確定させておくのが現実的です。
Q. オフライン翻訳アプリだけで乗り切れますか?
日常会話レベルであれば、オフライン辞書機能付きの翻訳アプリと、本記事で紹介したような基本フレーズの組み合わせでかなりカバーできます。ただし医療や緊急時のやり取りは誤訳のリスクがあるため、保険会社の日本語サポートデスクなど、人を介した窓口を優先してください。
まとめ|「日本語が通じる島」ではなく「英語とインドネシア語で乗り切る島」
ここまでの内容を整理すると、ロンボク島に住む日本人はごく少数で、日本語はほぼ通じません。英語は観光エリアでは通じやすいものの、それ以外のエリアでは期待しにくいという濃淡があります。困ったときの公的な頼り先は在デンパサール日本国総領事館ですが、ロンボク島からは移動が必要で、実務的な対応は海外旅行保険が中心になります。
バリ島のような日本語・日本人向けインフラを期待している方には、正直、ロンボク島は不便に感じる場面が多いはずです。一方で、英語や翻訳アプリでのやり取りに抵抗がなく、「日本人が少ない、観光地化されていない」こと自体をロンボク島らしさとして楽しめるなら、この島は大きな魅力を持つ選択肢になります。どちらのタイプに自分が近いかを出発前に問いかけてみることが、ロンボク島を選ぶかどうかの一番わかりやすい判断軸です。ロンボク島全体の気候・治安・エリアの基礎知識はロンボク島とは?行き方・気候・見どころ完全ガイドにまとめています。
あわせて読みたい
- ロンボク島とは?行き方・気候・見どころ完全ガイド気候・治安・エリアの全体像をまとめたピラー記事です。
- ロンボク島の治安・安全対策ガイド治安の実情とトラブル回避のポイントを解説しています。
- ロンボク島の病院・医療・海外旅行保険ガイド医療機関の実情と保険選びのポイントをまとめています。
私たちSemelar Beach Villageも、日本語だけに頼れない環境で村の人たちと日々コミュニケーションを取りながら、セコトンでの滞在プログラムを運営しています。日本語が通じないことを不安に感じる方にこそ、事前の準備と頼れる窓口を知っておくことをおすすめしたうえで、静かなセコトンでの時間もぜひ選択肢に加えてみてください。

最後に、この記事を書いている私たちの立場についても触れておきます。
Semelar Beach Village(ロンボク島セコトン)
ロンボク島セコトンで宿泊施設・滞在プログラムを運営する立場から、日本人コミュニティや言語事情について、良い面だけでなく不便な点も含めて正直にお伝えしています。
本文中で紹介した情報の出典は、以下にまとめています。
この記事が根拠にした情報
- 外務省「海外在留邦人数調査統計」令和7年(2025年)10月1日現在(インドネシアの在留邦人総数・長期滞在者・永住者)https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/100957047.pdf
- 外務省「海外在留邦人数調査統計」統計表一覧ページhttps://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/tokei/hojin/index.html
- 在インドネシア日本国大使館・総領事館「インドネシア国内各総領事館 連絡先・管轄区域」(在デンパサール総領事館の管轄州)https://www.id.emb-japan.go.jp/conind_j.html
- 在デンパサール日本国総領事館「総領事館案内」(所在地・代表電話・窓口時間・緊急時24時間対応)https://www.denpasar.id.emb-japan.go.jp/itpr_ja/01_00about_jp.html
- 在デンパサール日本国総領事館「総領事館からのお知らせ」(在留届のご案内)https://www.denpasar.id.emb-japan.go.jp/itpr_ja/03_00info_jp.html
- 外務省「在留届」案内ページ(旅券法第16条による3か月以上滞在者の提出義務)https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/todoke/zairyu/index.html
- e-Stat「海外在留邦人数調査統計表(国(地域)名・在外公館名)」(在外公館別の内訳は2016年分までで、以降の公表が無いことを確認)https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0003290348
- 外務省「たびレジ」海外安全情報配信サービス(海外旅行登録の案内)https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/simpleAgree.html
- 外務省 各国・地域情勢「インドネシア基礎データ」(言語:インドネシア語)https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/indonesia/data.html
- 外務省 海外安全ホームページ(インドネシアの安全情報全般)https://www.anzen.mofa.go.jp/
- セコトン現地メンバーによる確認(2026年8月)

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