ロンボク島のデメリット|行く前に知っておきたい10のことと、向かない人

「ロンボク島に行こうか迷っているけれど、デメリットも先に知っておきたい」「バリ島と何が違うのか」。渡航を検討し始めた頃、良い面だけでなく不便な面も判断材料にしたいと考える人は少なくありません。

結論から言うと、ロンボク島、とくに南西部のセコトンは、直行便がなく渡航に時間と費用がかかるうえ、公共交通がほとんどなく、雨季の天候や停電・断水、英語・日本語の通じにくさなど、不便な点が数多くある島です。便利さや選択肢の多さを求める旅には正直に言って向いていません。

図:ロンボク島(セコトン)へ行く前に知っておきたい10のデメリット

1 直行便なし 渡航に時間と費用がかかる 2 移動手段が少ない 配車アプリが使えないエリアも 3 雨季の天候 ボートの欠航・延期のおそれ 4 娯楽・飲食が少ない 夜は早めに静かに過ごす 5 お酒の入手しにくさ 村部では扱う店が少ない 6 ことばの壁 郊外は英語も通じにくい 7 ATM・両替・停電・断水 郊外では不便になりやすい 8 野犬・蚊への注意 狂犬病・デング熱に注意 9 ムスリム社会への配慮 服装・ラマダン中の配慮 10 2018年の地震 備えの習慣を持っておく
図解: いずれも事前に知って備えれば対処できる範囲です(2026年9月時点)。

この記事では、在デンパサール日本国総領事館や厚生労働省検疫所(FORTH)、国連の報告など公的な情報と、実際に開いて確認できた事実だけをもとに、ロンボク島(セコトン)へ行く前に知っておきたいデメリットを整理しています。数字や状況は変わりやすいため「目安」の幅を持たせ、確認できなかった点は「確認できませんでした」と明記しています。

想定する読者は、ロンボク島やセコトンへの旅行・長期滞在を検討していて、良い面だけでなく弱点も含めて判断材料にしたい人です。

2026年9月時点の情報

この記事でわかること

  • ロンボク島(セコトン)へ行く前に知っておきたい10のデメリット
  • 各デメリットに、実際に来る人がどう対処しているか
  • 2018年の地震について、公的な報告でわかっている範囲
  • ロンボク島・セコトンが「向かない人」「向く人」の具体的な基準
  • デメリットを踏まえたうえでの出発前の備え方

結論

2026年9月時点で、ロンボク島(とくにセコトン)には、直行便のなさ・渡航費と移動時間、移動手段の少なさ、雨季の天候、夜の娯楽・飲食の少なさ、お酒の入手しにくさ、英語・日本語の通じにくさ、ATM・両替・停電・断水の不便、野犬・蚊への注意、ムスリム社会への配慮、2018年の地震という、少なくとも10のデメリットがあります。便利さや刺激的な娯楽を求める旅には向きませんが、静けさや自然との距離の近さを優先したい人には、対処できる範囲の不便さです。

目次

直行便がなく、渡航費も移動時間もかかります

日本からロンボク島への直行便は2026年9月時点でありません。バリ(デンパサール)やジャカルタ、シンガポールなどを経由する必要があり、乗り継ぎの分だけ移動時間と渡航費が、バリ島単独の旅より余計にかかります。ルートの詳しい比較は日本からロンボクへの行き方で扱っています。

セコトンのような南西部まで行く場合は、空港からさらに車やボートでの移動が加わります。1回の休みで気軽に立ち寄れる場所ではなく、渡航自体に相応の準備と予算が必要です。

それでも来る人の多くは、バリ島滞在にロンボクを組み合わせる、もしくは日程そのものを長めに確保することで、移動の負担を旅程全体の中で吸収しています。

島内の移動手段が少なく、自由に動きにくいです

ロンボク島には、日本のような路線バスや鉄道網はありません。マタラムやセンガギなど中心部を離れると、配車アプリ(Grab・Gojek)が利用しにくい、または利用できないエリアがあります。移動手段の詳細はロンボク島の移動手段ガイドで扱っています。

セコトンのような郊外・漁村エリアでは、宿の送迎やチャーター車がほぼ唯一の現実的な移動手段になります。現地に着いてから交通手段を探すのは簡単ではありません。

それでも来る人の多くは、事前に宿の送迎やチャーターを手配し、現地で当日に交通手段を探さない前提で旅程を組んでいます。

雨季の天候、夜の娯楽・飲食、お酒の入手しにくさ

ロンボク島の雨季は11〜3月、乾季は4〜10月です。雨季には強い雨や海況の悪化によって、ボートの欠航やアクティビティの中止・延期が起こることがあります。南ギリなど海を使った移動を伴うプランは、特に天候の影響を受けやすい点です。

夜の娯楽や飲食店の選択肢も、マタラムやセンガギ、クタ・ロンボクといった観光の中心部を離れると多くありません。セコトンのような漁村エリアでは、日没後に立ち寄れる店はさらに限られます。

お酒についても、ロンボクはムスリムが多数を占める地域で、バリ島のように街のどこでも買えるわけではありません。観光客向けの店やホテルでは扱われることが多い一方、村部では酒を扱う店自体が少ないのが実情です。ロンボク島中部のロンボク・テンガ県では、公共の場での飲酒を取り締まる条例にもとづき、地元警察が巡回を行っていることも報じられています。条例の有無や内容は地域によって異なるため、渡航先ごとの詳しい規制までは確認しきれていません。

それでも来る人の多くは、乾季を中心に日程を組み、雨季なら予備日を確保する、夜は早めに宿へ戻って静かな時間を楽しむ、お酒が必要なら観光の中心部やホテルで済ませておくという形で対応しています。

英語・日本語の通じにくさと、ATM・両替・停電・断水

観光の中心部を離れると、英語が通じにくい場面が増えます。日本語が通じる場面はさらに限られます。

ATMや両替所も中心部に集中しており、郊外では見つけにくくなります。両替や支払いの準備はロンボク島の両替・支払いガイドで扱っている通り、事前にマタラムなど中心部で済ませておく方が安全です。

停電や断水も、都市部より郊外・離島で起こりやすいとされています。セコトンのような郊外エリアに滞在する場合の備え方はロンボク島のトイレ・水・電気事情で扱っています。発生頻度そのものを示す公的な統計までは確認できませんでした。

それでも来る人の多くは、現金と両替を中心部で済ませ、モバイルバッテリーや飲料水のストックを持参し、郊外滞在中は宿のスタッフに頼るという形で対応しています。

野犬・蚊への注意と、ムスリム社会のマナー

インドネシアは狂犬病の発生国です。在デンパサール日本国総領事館の安全情報では、毎年百名ほどの死者が出ており、犬のほか猫やサルなどの動物、コウモリからも感染するおそれがあると注意喚起されています。動物にむやみに近づいたり手を出したりしないことが基本です。

蚊が媒介するデング熱にも注意が必要です。厚生労働省検疫所(FORTH)によると、インドネシアでは高温多湿な気候から都市部でもデング熱が増加しており、蚊が繁殖しやすい雨季には感染が増えるとされています。虫除けや長袖・長ズボンなど、基本的な防蚊対策が予防の中心になります。

ロンボクはムスリムが多数を占める地域で、公共の場や村では肌の露出を控えた服装が望ましいとされています。断食月(ラマダン)期間中は、日中の飲食を人前で控えるなど、配慮が必要な場面もあります。

それでも来る人の多くは、長袖の羽織りものを一枚持ち歩く、動物には近づかない、蚊よけスプレーを携帯するといった、事前の備えで対応しています。

2018年の地震について

ロンボク島では2018年7月から8月にかけて、複数回の地震が発生しました。中でも8月5日の地震はマグニチュード7程度とされる規模で、外務省は同日、当時の総理大臣からインドネシア大統領へお見舞いのメッセージを発出したことを公式に発表しています。

ReliefWebに掲載された報告によると、同年8月13日時点で436人の死者と、5.04兆ルピアを超える経済損失が確認されており、被害はロンボク島北部に集中したとされています。

その後の詳しい復旧状況について、2026年9月時点で確認できる新しい公的な報告は見つかりませんでした。旅行者としては、インドネシアが地震の起こりうる地域であることを踏まえ、宿の避難経路の確認や、外務省海外安全ホームページ・在デンパサール日本国総領事館の情報をこまめに確認する習慣を持っておくと安心です。

それでも来る人の多くは、過度に恐れるのではなく、日本と同じように地震への備えを一つの習慣として持ち込んでいます。

出発直前に確認しておきたい項目をまとめました。1つずつ済ませておくと、現地での不便さを減らせます。

  • 移動手段:空港からの送迎・チャーターを事前に決めたか
  • 両替・現金:中心部で必要な分を用意したか
  • 雨季に行く場合:予備日を1日多く確保したか
  • 服装:肌の露出を控えた服を1枚は用意したか
  • 蚊対策:虫除け・長袖長ズボンを準備したか
  • 緊急時の連絡先:宿泊先・総領事館の連絡先を控えたか

セコトン現地からのひとこと

セコトンでの滞在を検討する際は、まず「移動手段」と「両替のタイミング」を先に決めておくことをおすすめします。空港からセコトンまでは車で1時間10分ほどかかり、村に着いてから配車アプリやATMを探すのは現実的ではありません。宿の送迎の有無、現金の準備、Wi-Fiや電源の状況は、出発前に確認しておくと当日困りにくくなります。「バリ島と同じ感覚で何でもすぐ手に入る」という思い込みは、セコトンのような郊外エリアではよくある勘違いの一つです。

デメリットを踏まえたうえで、向かない人・向く人

ここまで見てきた通り、ロンボク島(セコトン)には、直行便のなさや渡航費、移動手段の少なさ、雨季の天候、夜の娯楽・飲食の少なさ、お酒の入手しにくさ、ことばの壁、ATM・両替・停電・断水の不便、野犬・蚊への注意、ムスリム社会への配慮、地震のリスクなど、正直に数えるだけで10前後のデメリットがあります。バリ島や日本の都市部と同じ感覚で滞在しようとすると、不便に感じやすい点ばかりです。

便利さや選択肢の多さ、夜の娯楽を重視する人、移動のたびに自由に交通手段を選びたい人、英語もほとんど話せず不安が大きい人には、ロンボク島・セコトンは正直に言って向いていません。

一方で、事前の準備を苦にせず、不便さをある程度受け入れられる人、都市の便利さより静けさや自然との距離の近さを優先したい人には、選択肢になり得る場所です。これは「デメリットがない」という意味ではなく、「対処可能な範囲の不便さだと感じられるかどうか」という基準です。

図:ロンボク島・セコトンが向かない人、向く人

向かない人 便利さや選択肢の多さを求める人 夜の娯楽を重視する人 移動のたびに自由に交通手段を選びたい人 英語もほとんど話せず不安が大きい人 向く人 事前の準備を苦にしない人 不便さをある程度受け入れられる人 静けさや自然との距離の近さを優先したい人
図解: デメリットがないという意味ではなく、対処可能な範囲の不便さだと感じられるかどうかが基準です。

よくある質問

Q. ロンボク島は「つまらない」と言われることがありますが、本当ですか。

バリ島のような繁華街やナイトライフ、豊富な飲食店を期待すると、物足りなく感じる可能性はあります。一方で、静けさや自然、漁村の日常といった、バリ島にはない魅力を求めて訪れる人もいます。何を目的にするかによって評価は分かれます。

Q. ロンボク島は今でも地震の影響が残っていますか。

2018年の地震から数年が経ち、地域によっては復旧が進んだとされていますが、2026年9月時点で確認できる新しい公的な状況報告は見つかりませんでした。心配な場合は、渡航前に外務省海外安全ホームページなど公式情報を確認してください。

Q. セコトンで停電や断水は多いですか。

都市部より郊外・離島で発生しやすいとされていますが、頻度を示す公的な統計までは確認できませんでした。モバイルバッテリーや飲料水のストックなど、多少の備えがあると安心です。

Q. お酒は全く飲めませんか。

街のどこでも買えるわけではありませんが、観光客向けの店やホテルでは扱われることが多いのが実情です。村部では酒を扱う店自体が少なく、確実に手に入るとは限りません。

Q. 英語が話せなくても大丈夫ですか。

観光の中心部ではある程度英語が通じますが、郊外や村部では通じにくい場面が増えます。簡単な現地語のフレーズや翻訳アプリを用意しておくと安心です。

まとめ

ロンボク島(とくにセコトン)には、直行便のなさ、移動手段の少なさ、雨季の天候、娯楽・飲食の少なさ、お酒の入手しにくさ、ことばの壁、ATM・両替・停電・断水の不便、野犬・蚊への注意、ムスリム社会への配慮、2018年の地震という、正直に見ておきたいデメリットが数多くあります。

これらの多くは、事前に知って備えれば対処できる範囲のものですが、便利さや娯楽の多さを求める旅にはやはり向きません。何を優先したいかを、渡航前に一度整理しておくことをおすすめします。

この記事は2026年9月時点で確認できた情報をもとにしています。状況は変わる可能性があるため、最新情報は外務省海外安全ホームページや在デンパサール日本国総領事館などの公式情報でも確認してください。

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この記事が根拠にした情報
  • 在デンパサール日本国総領事館「安全情報」(狂犬病・デング熱・治安に関する注意喚起)https://www.denpasar.id.emb-japan.go.jp/itpr_ja/04_02safe.html
  • 厚生労働省検疫所(FORTH)「インドネシア」(デング熱・狂犬病の発生状況)https://www.forth.go.jp/destinations/country/indonesia.html
  • ReliefWeb「Impact of the Lombok Earthquake: 436 Died and Economic Losses of More than IDR 5.04 trillion」https://reliefweb.int/report/indonesia/impact-lombok-earthquake-436-died-and-economic-losses-more-idr-504-trillion
  • 外務省「ロンボク島における地震(総理メッセージ発出)」https://www.mofa.go.jp/mofaj/s_sa/sea2/id/page1_000612.html
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