2026年8月時点の情報
海外旅行の準備でよく迷うのが「お金をどう持って行くか」です。現金だけで大丈夫なのか、クレジットカードは何枚あればいいのか、両替はどこでするのが一番お得なのか——調べ始めると情報が多くて、かえって不安になる方も多いのではないでしょうか。この記事では、現金・クレジットカード・デビットカード・QRコード決済の使い分け、両替でお得な場所の選び方、盗難やスキミングへの対策まで、海外初心者の方に向けて基本の考え方を整理します。私たちSemelar Beach Villageもロンボク島セコトンでお金にまつわるご相談を受けることがあるので、その実情もあわせてお伝えします。
この記事でわかること
- ✓現金・カード・QR決済の基本的な使い分け
- ✓両替で損をしないための場所選び
- ✓スキミング・盗難への具体的な対策
- ✓現金社会の国・地域で気をつけたいこと
結論
基本の組み合わせは「クレジットカード(またはデビットカード)を中心に、最低限の現地通貨の現金を持つ」ことです。両替は「どこで・どの方法でするか」によって受け取れる金額が数%単位で変わるため、出発前にレートと手数料の考え方を知っておくだけで、無駄な出費を減らせます。
海外のお金の持ち方 基本の考え方
「現金は多めに持って行った方が安心」というイメージを持つ方もいますが、現金は盗難・紛失のリスクが最も高い持ち方でもあります。近年は東南アジアの都市部でもクレジットカードやQRコード決済が使える店が増えており、海外旅行のコストを抑えるという観点でも、決済手段を分散させておくのが安全です。基本の考え方としては、「日常の支払いはカードやQR決済を中心にし、カードが使えない屋台や市場、チップ、交通費などのために現地通貨の現金を少額持つ」というバランスがおすすめです。加えて、カードの紛失・盗難に備えて、現金・カードを1か所にまとめず、複数の場所に分けて携行することも基本の対策になります。
現金・クレジットカード・デビットカード・QR決済の使い分け
それぞれの決済手段には向き不向きがあります。クレジットカードは多くの店・ホテル・レストランで使え、盗難時も利用停止の手続きができるため紛失リスクへの耐性が比較的高いのが特徴です。一方でデビットカードは、使った分だけ口座から即時引き落とされる仕組みで、使いすぎを防ぎたい方や、海外ATMでの現地通貨引き出しに向いています。QRコード決済は東南アジアの都市部を中心に普及が進んでいますが、対応状況は国・店舗によって差が大きく、日本のスマホ決済アプリがそのまま使えるとは限らないため、過信は禁物です。現金は、カードが使えない小さな商店や市場、路線バスの運賃、寺院やお寺の入場料、チップなど、少額決済の場面で必要になります。「現金がまったく要らない」国はまだ少ないため、少額の現地通貨は必ず用意しておくと安心です。
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| 決済手段 | 向いている場面 | 注意点 |
|---|---|---|
| クレジットカード | ホテル・レストラン・大型店での支払い | 海外事務手数料が上乗せされる |
| デビットカード | 使いすぎを防ぎたい支払い、ATMでの現地通貨引き出し | 口座残高が引き出し上限になる |
| QRコード決済 | 都市部の対応店舗での少額決済 | 対応状況が国・店舗により差が大きい |
| 現金 | 市場・屋台・交通機関・チップなど少額決済 | 盗難・紛失リスクが最も高い |
※一般的な傾向にもとづく整理です(2026年8月時点)。実際の対応状況は訪問先の国・店舗により異なります。
図:決済手段の使い分け
出発前に準備しておきたいこと
お金まわりのトラブルの多くは、出発前のひと手間で防げます。まず、クレジットカードの利用限度額が旅行中の想定支出に対して十分か確認しておきましょう。普段あまり使わないカードだと、限度額が低く設定されたままになっていることもあります。次に、カード会社によっては「海外での利用を検知すると一時的にストップがかかる」ケースがあるため、心配な場合は事前に旅行の日程・行き先をカード会社に伝えておくと安心です。あわせて、カードの有効期限が旅行中に切れないかも忘れずにチェックしておきたいポイントです。最後に、緊急連絡先(カード会社の海外専用ダイヤルなど)をスクリーンショットやメモで控えておけば、万一の紛失・盗難時にも落ち着いて対応できます。
両替はどこがお得? 空港・銀行・現地・カードの比較
両替は「どこでするか」によって、実質的に受け取れる金額が変わります。海外送金サービスWiseが公開している比較データでは、日本円10万円を米ドルに両替した場合の受取額の目安として、次のような差が示されています。
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| 両替方法 | 受取額の目安(10万円→米ドル) | 傾向 |
|---|---|---|
| 金券ショップ | 約636ドル | 最もお得な傾向だが店舗を探す手間がある |
| 両替専門店 | 約633ドル | 銀行より有利な傾向 |
| 国内空港 | 約625ドル | 手軽だがレートは割高な傾向 |
| 銀行 | 約616ドル | 最も割高になりやすい傾向 |
※Wise公表の比較データ(2026年時点)にもとづく一例です。レートは日々変動するため、実際の受取額は両替時点で異なります。
図:両替方法別の受取額の目安
日本円10万円を米ドルに両替した場合の受取額の目安(Wise公表データにもとづく一例)。
「手数料無料」をうたう両替所でも、両替レート自体に手数料相当のコストが含まれていることが多いため、手数料の有無よりも「最終的にいくら受け取れるか」で比較することが大切です。また、クレジットカードで海外決済する場合も、カード会社が定める海外事務手数料(多くのカードでおおむね1.6〜3.85%程度とされています)が発生する点は、現金の両替コストと合わせて把握しておくとよいでしょう。空港での両替は到着後すぐに使える現金を少額用意する用途と割り切り、まとまった金額は現地の両替専門店やATMでの引き出しに回す、という使い分けが現実的です。
海外ATMでのキャッシングという選択肢
クレジットカードのキャッシング機能や、国際ブランド付きデビットカードを使って現地ATMで現地通貨を引き出す方法も、両替所を探す手間がなく、レートが比較的良好な傾向があるため近年広く使われています。手順はどの国でもおおむね共通しています。
図:海外ATMでの現地通貨引き出しの流れ
言語を選択する
多くのATMで英語表示に切り替えられます。
カードを挿入し暗証番号を入力
出発前にカードの暗証番号(PIN)を必ず確認しておきましょう。
取引の種類を選ぶ
「Withdrawal(引き出し)」や「Cash Advance」などを選択します。
通貨換算の選択に注意する
「現地通貨」と「日本円」のどちらで引き出すか聞かれた場合は、必ず現地通貨を選びます。
金額を入力し引き出す
明細レシートは、帰国後の家計管理のためにも保管しておくと安心です。
注意
- DCC(動的通貨換算):「日本円で引き出しますか?」と聞かれて日本円を選ぶと、独自の為替レートが適用されて不利になることが多いとされています。必ず現地通貨を選びましょう。
- 手数料の内訳:カード会社が定める海外事務手数料に加えて、ATM側の利用手数料が別途かかる場合があります。
- クレジットカードのキャッシング:借入にあたるため利息が発生します。帰国後すぐに繰り上げ返済することで、利息負担を抑えられます。
盗難・スキミング対策
海外旅行では、スキミング(カード情報の不正取得)や、財布・貴重品の盗難への対策も欠かせません。基本的な対策としては、カードの磁気情報を読み取られる被害を防ぐため信頼できる店舗以外での不必要なカード利用は控えること、暗証番号を入力する際は手元を隠すこと、カードの利用明細をアプリでこまめに確認し、身に覚えのない請求があればすぐにカード会社へ連絡することが挙げられます。また、現金とカードを1か所にまとめず、財布・貴重品ポーチ・ホテルのセーフティボックスなど複数箇所に分散させておくと、万一の盗難時にも被害を最小限にできます。カードを紛失・盗難された場合にすぐ連絡できるよう、カード会社の緊急連絡先を事前にメモやスクリーンショットで控えておくことも忘れずに行いたい準備のひとつです。混雑した市場や観光地、公共交通機関の中は特にスリの被害が起きやすい場所とされています。財布は取り出しやすいポケットではなく、ファスナー付きのバッグの内側や、体の前面につけるポーチに入れるなど、物理的に盗まれにくい持ち方を心がけるだけでも、被害のリスクはかなり下げられます。
現金社会の国・地域での注意
国や地域によっては、都市部を離れるとカード決済やQRコード決済に対応していない店が今も多く、現金が主役という場所も少なくありません。特に地方の市場や個人商店、伝統的な村を訪れる際は、カードが使える前提で計画すると現地で困ることがあります。こうしたエリアを訪れる予定がある場合は、事前に少し多めの現地通貨を用意しておくと安心です。あわせて、高額紙幣は小さな商店ではお釣りが用意できずに使いづらいことがあるため、両替や引き出しの際に、ある程度小さい額面を意識して用意しておくと現地でスムーズです。市場や個人商店では価格交渉が一般的な国もあり、その際も端数の少ない現地通貨を持っておくと会計がスムーズに進みます。逆に、都市部のショッピングモールやチェーン系のレストラン、大きめのホテルではカード決済が一般的になってきているため、「都市部はカード中心、地方・市場は現金中心」というメリハリをつけて準備しておくと、過不足のない持ち方ができます。
ロンボクでのお金の実情
ロンボク島は、州都マタラムなどの都市部ではカード決済やATMが使えるお店も増えてきていますが、セコトンのような地方エリアでは、今も現金が中心の場面が多いのが実情です。ロンボクでの両替・支払いの基本もあわせてご確認いただくと、より具体的なイメージがつかめると思います。物価自体は日本よりかなり安いため、大きな金額を持ち歩く必要はありませんが、村の商店や屋台など「現金しか使えない」場面は珍しくないので、少額の現地通貨(インドネシア・ルピア)は常に手元に用意しておくことをおすすめします。現地での費用感を事前に把握しておくと、どのくらいの現金を用意すればよいかも判断しやすくなります。クレジットカードが使える宿泊施設やレストランも増えていますが、島内の移動や小さな売店では現金が必要になる場面が多いため、州都マタラムの空港や街中である程度両替を済ませてからセコトンへ向かうのが現実的な流れです。
🏝️ セコトン現地からのひとこと
セコトンの村の商店や屋台の多くは、まだ現金でのやり取りが基本です。マタラムやセンギギの街まで出れば両替やATMも見つかりますが、セコトンの中心部からは距離があるため、私たちのところへ到着される前に、ある程度の現地通貨を用意しておいていただくと安心です。滞在中に急に現金が必要になった際は、私たちスタッフにご相談いただければ、近隣で対応できる範囲をご案内しています(2026年8月時点)。
よくある質問
Q. 現金はいくら持って行けばいいですか?
目的地や滞在日数によって異なりますが、まずは到着直後の交通費・食事代など数日分の少額を用意し、残りはカードやATM引き出しでまかなうのが一般的な考え方です。
Q. 空港の両替は使わない方がいいですか?
レートは割高な傾向がありますが、到着直後にすぐ使える現金を確保できる利便性があります。少額だけ空港で両替し、まとまった金額は現地の両替所やATMを使う、という組み合わせがおすすめです。
Q. クレジットカードは何枚持って行くべきですか?
国際ブランドの異なるカードを2枚以上持っておくと、片方が使えない・紛失した場合の備えになります。1枚は普段使いのバッグ、もう1枚は別の場所に分けて保管すると安心です。
Q. 日本円は現地でそのまま使えますか?
一部の免税店や日本人向け施設を除き、日本円をそのまま使える場面はほとんどありません。現地通貨への両替、またはカード・QR決済の利用が基本になります。
あわせて読みたい
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まとめ
海外旅行のお金の持ち方は、「クレジットカードやデビットカードを中心にしつつ、現地通貨の現金も少額用意しておく」というバランスが基本です。両替は「どこでするか」によって受け取れる金額が変わるため、空港では少額だけ、まとまった金額は現地の両替所やATM引き出しを使う、といった使い分けを意識するだけで無駄な出費を減らせます。
スキミングや盗難への対策、現金社会のエリアでの心構えも含めて、出発前にひととおり知っておけば、現地で慌てることはぐっと減ります。ロンボクのような地方エリアを訪れる予定がある方は、現金が主役になる場面が多いことを念頭に置いて準備しておくと安心です。カード・現金・スマホ決済のどれか一つに頼りきらず、複数の手段を組み合わせておくことが、結果的に一番安心で身軽な旅につながります。

この記事が根拠にした情報
- Wise「外貨両替のおすすめ方法は?銀行や両替所ごとに手数料やレートを徹底比較」https://wise.com/jp/blog/gaika-ryougae-comparison
- 「【2026年最新】海外ATMでの引き出し方法完全ガイド」https://motimono-list.com/kaigai-atm-hikidashi.html
- SMBC信託銀行プレスティア「海外キャッシングとは?現地ATMで外貨現金を引き出す方法や注意点」https://www.smbctb.co.jp/globalcompass/tips/cash-advances-overseas/

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