レンバール港ガイド|バリ(パダンバイ)からの公共フェリーとセコトンへの玄関口

「レンバール港って、どこにあってどんな港なのか」「パダンバイからのフェリーは今も普通に乗れるのか」「着いた後セコトンまでどう移動すればいいのか」。バリからロンボク島南西部のセコトンへ、飛行機ではなくフェリーで渡ろうと調べ始めると、こうした疑問にぶつかります。結論から言うと、レンバール港はロンボク島南西部にある公共フェリーの玄関口で、バリ側のパダンバイ港との間を1日十数便のフェリーが結んでいます。ただし2023年以降、オンラインチケットサービス「Ferizy」での事前購入が基本になっており(窓口でも購入できるかは確認できませんでした)、港からセコトンや空港までは別途陸路の手配が必要です。

この記事では、レンバール港の位置や運営、パダンバイ〜レンバール航路の運航頻度・所要時間・運賃、チケットの買い方、港での注意点、港からセコトン・南ギリ・マタラム・ロンボク国際空港への移動手段を、2026年9月時点で実際に開いて確認できた公式サイト・港湾運営者の情報・報道をもとにまとめています。運賃や便数は変動しやすいため「目安」「〜ほど」という幅を持たせ、確認できなかった数字は書いていません。

ただし、レンバール港から先(セコトンや南ギリ)への民間の送迎所要時間は手配会社によって数字にばらつきがあり、その幅もそのまま示しています。想定する読者は、バリ島からロンボク島・セコトンへ公共フェリーで渡ろうと考えている人、バイクや車ごとロンボクへ渡りたい人、飛行機や高速船との違いを知りたい人です。ギリ諸島への玄関口であるバンサル港についてはバンサル港ガイドで扱っているので、あわせて確認してください。

2026年9月時点の情報

この記事でわかること

  • ✓レンバール港の位置と、セコトンとの位置関係
  • ✓パダンバイ〜レンバール公共フェリーの運航頻度・所要時間・運賃の目安
  • ✓チケットの買い方(オンライン専用になったこと)と乗り方の流れ
  • ✓港での客引き・ポーターへの注意
  • ✓港からセコトン・南ギリ・マタラム・空港への移動の目安

結論

2026年9月時点で、レンバール港とバリ側パダンバイ港の間には1日十数便、1.5〜2.5時間間隔ほどで公共フェリーが24時間運航しており、大人の乗船運賃は目安でRp65,300(約590円)ほどです。チケットは公式サイトまたはアプリ「Ferizy」での事前のオンライン購入が基本で、窓口でも購入できるかどうかは公式発表では確認できませんでした。レンバール港からセコトンまでは陸路でさらに1時間弱かかるため、フェリー利用はセコトン直行ではなく「バリからロンボク本島へ渡る手段のひとつ」として考える必要があります。

目次

レンバール港はどこにある、どんな港ですか

レンバール港は、ロンボク島の南西部、セコトン地区の入口にあたる沿岸に位置する公共フェリー港です。運営しているのは国営のPT ASDP Indonesia Ferry(ペルセロ)で、港湾サービス自体はインドネシア運輸省傘下の西ヌサトゥンガラ州交通管理事務所(BPTD Kelas II NTB)の一部門であるSatpel Lembarが担っています。バリ島からロンボク島へ渡る公共フェリーの主要な発着港であり、車やバイクごと海を渡りたい人にとっての玄関口です。

レンバール港は空港でもセコトンの中心部でもなく、あくまで「船を降りる場所」です。港からセコトンの宿やビーチまでは、さらに陸路の移動が必要になります。飛行機で来る場合の移動はロンボク空港からセコトンへの行き方で扱っています。

図:バリ(パダンバイ)からセコトンへのフェリー+陸路ルート

フェリー約4時間30分 車で約50分 パダンバイ港 バリ島東部 レンバール港 ロンボク島南西部 セコトン 陸路の目的地
図解: 航海時間は海況で変動する。レンバール港からセコトンまではさらに陸路の手配が必要。

パダンバイ〜レンバールの公共フェリーはどんな運航ですか

レンバール港とバリ側のパダンバイ港を結ぶ航路の距離は約36海里で、Satpel Lembarの案内によると平均の所要時間は4時間30分ほどです。ただし海況や混雑によって前後するため、乗り継ぎの予定は余裕を持って組んでおく必要があります。

便数については、2026年9月に報じられた時刻表では1日13便ほどが設定されており、朝から深夜まで1.5〜2.5時間間隔で運航されています。港自体は24時間運営で、深夜や早朝の便もあります。ただし時刻は日によって調整されるため、この記事の時刻をそのまま当てにせず、乗船直前に公式の時刻表かFerizyアプリで最新の便を確認してください。

運営チームの YouTube(2026年3月公開の動画)でも、中邨宏季氏がレンバール港はフェリーが毎日行き来しており、オーストラリアなどからの豪華客船も定期的に停泊すると話しています。動画

運賃は2026年時点の報道によると、大人(2歳以上)の乗客運賃がRp65,300(約590円)、乳幼児(0〜2歳)がRp6,100(約55円)ほどです。この運賃には港湾使用料・輸送費・保険が含まれた統合料金とされています。バイクや車を載せる場合は別途車両運賃がかかり、車種区分によって金額が大きく変わるため、この記事では具体的な車両運賃までは扱いません。バイクや車ごと渡る予定がある人は、予約時にFerizy上で車種を選んで運賃を確認してください。

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項目目安
航路距離約36海里
航海時間平均4時間30分ほど(海況で変動)
便数1日13便ほど、1.5〜2.5時間間隔、24時間運航
大人運賃Rp65,300ほど(約590円)
乳幼児運賃(0〜2歳)Rp6,100ほど(約55円)
チケット購入オンライン(Ferizy)での事前購入が基本(窓口の可否は未確認)

※2026年9月時点の報道・公式情報にもとづく目安です。実際の時刻・料金は季節・天候・制度改定で変わるため、出発前にFerizyまたは公式サイトで再確認してください。

チケットの買い方と乗り方の流れ

ASDPの公式発表によると、パダンバイ港では2023年8月25日から、レンバール港では同年8月29日から、オンラインチケットサービス「trip.ferizy.com」が導入されました。これにより、公式サイトまたはFerizyアプリでの事前購入が基本の買い方になっています。窓口でも購入できるかどうかは公式発表からは確認できなかったため、港に着いてから窓口で当日券を買える前提では動かない方が安心です。

購入手順は、アプリまたはサイトで出発港・到着港・乗船日・人数を選び、時刻表から便を選択、乗客情報を入力してから支払いに進む流れです。支払いは銀行振込・コンビニ(Alfamart・Indomaretなど)での現金払い・電子マネー・e-walletなど複数の方法に対応しています。支払い完了後にメールでeチケットが届くので、乗船当日はスマートフォンの画面か印刷したものを提示します。チケットは出発の60日前から購入でき、出発前日までに購入を済ませておく必要があるとされています。

乗船当日は、指定した便の出航より前に港に到着し、車両がある場合は車両レーン、徒歩の場合は旅客ターミナルからそれぞれ乗船します。荷物が多い場合や初めての利用で流れに不安がある場合は、余裕を持って早めに港に着いておくと落ち着いて行動できます。

港での注意点(客引き・ポーター)

インドネシアの公共フェリー港では、正規のチケット売り場とは別に、チケットの手配や荷物運びを持ちかけてくる人がいることがあります。同じロンボク島のバンサル港では、購入済みのチケットが「無効」だと言われて追加料金を求められたり、頼んでいないのに荷物を運ばれて高額な謝礼を要求されたりする事例が旅行者のレビューで報告されています。レンバール港固有の被害事例までは確認できませんでしたが、同様の注意は必要です。

チケットは前述の通りFerizyでの事前購入が基本のため、港内で「チケットを手配できる」と声をかけてくる人がいても公式な手段とは限りません。事前にFerizyで購入を済ませ、自分の荷物は自分で持ち、頼んでいない手助けには応じないのが基本の対処になります。

レンバール港からセコトン・南ギリ・マタラム・空港への移動

レンバール港には公共バスも走っていますが本数は少なく、時刻も安定していないとされています。多くの旅行者は、あらかじめ手配したチャーター車や港周辺の乗合・貸切の車を使います。移動手段の全体像はロンボク島の移動手段ガイドで扱っています。

← 表は横にスクロールできます

目的地距離の目安所要時間の目安
マタラム市街約24km車で45分ほど
セコトン約32km車で50分ほど
ロンボク国際空港約37km車で50分ほど
クタ・ロンボク約50km車で1時間30分ほど

※民間送迎会社の案内にもとづく目安で、渋滞や雨季、車種によって前後します。

図:レンバール港からの所要時間の目安

マタラム市街 車で45分ほど セコトン 車で50分ほど ロンボク国際空港 車で50分ほど クタ・ロンボク 車で1時間30分ほど
図解: 民間送迎会社の案内にもとづく目安。渋滞や雨季、車種によって前後する。

セコトン沖のギリ・ゲデなど南ギリの島々へは、レンバール港から直接ボートに乗れるわけではありません。いったん陸路でセコトン地区の桟橋まで移動し、そこから島へのボートに乗り換える必要があります。桟橋の選び方やボートの手配はセコトンのボートチャーターガイドで扱っています。マタラムや空港へは日中なら配車アプリ(Grab・Gojekなど)が使える場合もありますが、レンバール港周辺やセコトン方面では車が少なく呼べないこともあるため、事前にホテルの送迎かチャーター車を手配しておく方が確実です。

同じ動画では、レンバール港からセコトンまでの所要時間を「約30分」と話していますが、道路状況で前後し、このサイトでは車で50分ほどを目安にしています。動画

注意

  • 深夜・早朝到着は事前手配が安心:フェリーは24時間運航のため、到着が深夜や早朝になることもあります。この時間帯は配車アプリの車が見つかりにくいため、宿の送迎かチャーター車をあらかじめ予約しておくと安心です。
  • 雨季は海況・道路事情に注意:11〜3月の雨季は海が荒れてフェリーの運航が影響を受けたり、港からの道路が雨でぬかるんだりすることがあります。予定には余裕を持たせてください。

フェリーは飛行機・高速船と比べてどんな人に向きますか

バリからロンボクへの行き方は、レンバール港経由の公共フェリーだけではありません。飛行機ならデンパサール〜ロンボク間は30〜40分ほど、高速船を使えばパダンバイからギリ諸島へ直接渡ることもできます。手段ごとの詳しい比較はバリからロンボクへの全ルート比較にまとめているので、ここでは要点だけに絞ります。

公共フェリーが向いているのは、バイクや車ごとロンボクへ渡りたい人、移動費を抑えたい人、多少時間がかかっても構わない人です。逆に、所要時間を短くしたい人、船酔いしやすい人、その日のうちに確実にセコトンへ着きたい人には、飛行機か高速船の方が向いています。運賃は安くても、パダンバイまでの移動・4時間半ほどの航海・レンバール港からの陸路を合計すると半日仕事になる点は踏まえておく必要があります。

セコトン現地からのひとこと

レンバール港からセコトンへ向かう場合、飛行機でロンボク国際空港に着くルートに比べて、船の到着時刻の見通しが立てにくいという違いがあります。海況で航海時間が延びることもあるため、宿の送迎を頼む場合は「乗船時刻」ではなく「港に着いた後に連絡する」形にしておく方が、双方にとって無駄がありません。また、バイクや車を載せて渡る場合と徒歩の乗客とでは港内での動線が分かれるので、予約時にどちらで乗るかをはっきりさせておくと、当日迷わずに済みます。

レンバール港の先に、セコトンという場所があります

正直に言うと、レンバール港経由のフェリーは便利な移動手段ではありません。パダンバイまでの移動、4時間半前後の航海、港からセコトンまでのさらなる陸路と、乗り継ぎの数だけ手間と時間がかかります。日本からの直行便がないロンボク島の中でも、とりわけ時間のかかる選択肢です。雨季には海況や道路事情に予定を左右されることもあります。

それでも、この航路を使ってロンボクへ渡る人が一定数いるのには理由があります。バイクや車ごと移動したい人、移動費を抑えたい長期滞在者、あるいは単純に船旅の時間を楽しみたい人にとって、フェリーは合理的な選択です。そしてその先には、観光地化が進んでいないセコトンの漁村と海があります。セコトンという場所は、南ギリの島々への足場にもなります。

時間をかけてでも移動費を抑えたい人、バイクや車ごと渡りたい人にはレンバール港経由のフェリーが向いています。逆に、限られた日程で確実にセコトンへ着きたい人には、ロンボク国際空港まで飛行機で入るルートの方が向いています。同じセコトンという行き先でも、そこへ至る道は一つではないということです。

よくある質問

Q. レンバール港のフェリーチケットは港の窓口で買えますか。

2023年8月末からオンラインチケットサービス「Ferizy」が導入されており、公式サイトまたはアプリで、出発の60日前から前日までの間に購入しておくのが基本です。窓口でも当日購入できるかどうかは、公式発表からは確認できませんでした。

Q. フェリーは何時に何本くらい出ていますか。

2026年9月時点で確認できた時刻表では、1日13便ほどが1.5〜2時間間隔で、24時間体制で運航されています。ただし便の時刻は日によって調整されるため、乗船直前にFerizyまたは公式の時刻表で最新の便を確認してください。

Q. レンバール港からセコトンまでどのくらいかかりますか。

民間の送迎会社の目安では、車で50分ほどとされています。渋滞や道路状況、雨季かどうかによって変わるため、余裕を持った予定を組むことをおすすめします。

Q. 深夜に着いた場合、タクシーはすぐ見つかりますか。

フェリーは24時間運航なので深夜・早朝の到着もあり得ますが、その時間帯は配車アプリの車が少なく、すぐに見つかるとは限りません。宿の送迎かチャーター車を事前に予約しておく方が安心です。

Q. 南ギリ(ギリ・ゲデなど)へはレンバール港から直接ボートで行けますか。

レンバール港から南ギリへの直行便はありません。いったん陸路でセコトン地区の桟橋まで移動し、そこからボートに乗り換える必要があります。詳しくはセコトンのボートチャーターガイドで扱っています。

まとめ

レンバール港は、バリのパダンバイ港と結ばれた公共フェリーの玄関口で、2026年9月時点で1日十数便、24時間体制で運航されています。運賃は大人でRp65,300ほどと安く、バイクや車ごと渡りたい人には合理的な選択肢です。ただしチケットは2023年からオンライン(Ferizy)での事前購入が基本になっており、窓口で当日買えるかどうかは確認できていません。港からセコトンや空港、南ギリへはさらに陸路(南ギリの場合はボートも)の移動が必要で、所要時間は手配会社によって幅があります。深夜・早朝到着や雨季の海況・道路事情も踏まえ、送迎は事前に手配しておくことをおすすめします。

飛行機や高速船との比較、パダンバイまでの行き方など、より広い視点でのルート選びはバリからロンボクへの全ルート比較で扱っています。制度・料金は変わりやすいため、出発前に必ずFerizyや公式サイトで最新情報を確認してください。

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この記事が根拠にした情報
  • Satpel Lembar(BPTD Kelas II NTB/ASDP)公式サイト「レンバール港の運航情報」https://www.satpellembar.info/
  • ASDP Indonesia Ferry 公式プレスリリース「パダンバイ港・レンバール港でのオンラインチケット(trip.ferizy.com)導入」https://www.asdp.id/siaran-pers/sukses-go-live-di-pelabuhan-padangbai-asdp-terapkan-online-ticketing-berbasis-website-melalui-tripferizycom-di-pelabuhan-lembar-mulai-besok
  • Ferizy公式サイト「チケット購入ガイド」https://www.ferizy.com/topics/news/detail?news_code=665432970ac9f2ec02b264be
  • kumparan.com「Jadwal Kapal Lembar Padangbai 2026 dan Harga Tiketnya」https://kumparan.com/kabar-harian/jadwal-kapal-lembar-padangbai-2026-dan-harga-tiketnya-26rGupnj9LU
  • IDN Times Bali「Jadwal Feri Padang Bai-Lembar 12-15 September 2026」https://bali.idntimes.com/news/bali/jadwal-feri-padang-bai-lembar-12-15-september-2026-00-pfsg1-bf2gq3
  • Lombok Network「Private Shuttle from Lembar Port」(マタラム・セコトン・空港までの距離と所要時間の目安)https://www.lomboknetwork.net/tours-prices/private-shuttle-service/lembar-port-shuttle/
  • Surf Wells「Lembar to Kuta Lombok Guide」(クタ・ロンボクまでの距離・移動手段の目安)https://surfwells.com/blog/lembar-to-kuta-lombok/
  • Tripadvisor 利用者レビュー「Beware of scam Lembar and Bangsal」(バンサル港での客引き・ポーターの事例)https://www.tripadvisor.com/ShowUserReviews-g297733-d6643563-r599037910-Bangsal_Harbour-Lombok_West_Nusa_Tenggara.html
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