ロンボク島は危険?治安の実態を現地目線で正直に解説

2026年8月時点の情報

「ロンボク島は危険なのか」——結論からお伝えします。ロンボク島は、日本の外務省が渡航中止や退避を呼びかけている「危険地域」ではありません。外務省海外安全ホームページの危険情報(2025年3月24日発出/2026年8月時点で有効)では、インドネシア国内でレベル2(不要不急の渡航は止めてください)に指定されているのは中部パプア州と山岳パプア州の2州のみで、ロンボク島がある西ヌサ・トゥンガラ州は、バリ島やジャカルタと同じレベル1(十分注意してください)です。ただし「レベル1だから何も対策しなくていい」という意味ではなく、スリ・置き引き・料金トラブルといった軽犯罪は一定数報告されています。東南アジアの他の人気観光地と同水準の基本的な注意が必要、というのが実情です。

この記事では、外務省の危険情報の具体的な中身、実際に多く報告されている犯罪・トラブルのパターン、2018年に発生した大地震が教えてくれること、そして私たちの拠点であるセコトン・南ギリ諸島周辺の状況について、良い面も悪い面も誇張せずにお伝えします。

なお、この記事は「ロンボク島完全ガイド」で紹介した基本情報の続編にあたります。ロンボク島全体の概要をまだご覧になっていない方は、あわせてご参照ください。

この記事でわかること

  • 外務省の海外安全情報でのロンボク島の位置づけ(危険情報レベル)
  • 実際に多いスリ・置き引き・料金トラブルなどの犯罪パターン
  • 2018年の大地震から学ぶ自然災害リスクへの備え
  • セコトン・南ギリ諸島周辺の治安と、安全に過ごすための具体的な対策

結論

ロンボク島は凶悪犯罪が頻発する「危険地帯」ではありませんが、スリ・置き引きなどの軽犯罪は一定数報告されています。東南アジアの他の人気観光地と同水準の基本的な注意と、自然災害への備えがあれば、過度に恐れる必要のある場所ではありません。

目次

結論:ロンボク島は危険なのか

先に結論からお伝えします。ロンボク島は、テロや暴動、凶悪犯罪が頻発するような「危険地帯」ではありません。一方で、スリ・置き引き・軽犯罪の被害は一定数報告されており、「日本と同じ感覚で無防備に過ごしてよい場所」でもありません。この温度感は、バリ島やタイ・ベトナムなど東南アジアの他の人気観光地とほぼ同じだとイメージしていただくのが実態に近いです。

「絶対安全」「特に問題なし」といった過度に安心させる情報も、「危険だから行くべきではない」といった過度に不安を煽る情報も、どちらも実態を正しく伝えていません。以下、具体的な根拠とともに見ていきます。

外務省の海外安全情報で見るロンボク島

日本人がインドネシアへ渡航する際にまず確認すべきなのが、外務省の「海外安全ホームページ」に掲載されている危険情報です。2026年8月時点で最新の危険情報(2025年3月24日発出)では、インドネシアは次のように区分されています。

  • 中部パプア州・山岳パプア州:レベル2(不要不急の渡航は中止してください)。分離独立を求める武装集団による治安当局等への襲撃事件が背景
  • 上記を除く全域(ロンボク島を含む西ヌサ・トゥンガラ州も含まれます):レベル1(十分注意してください)。首都ジャカルタなどでの政治・宗教・労働問題に起因するデモが理由として挙げられています

つまり、ロンボク島が名指しで危険地域に指定されているわけではなく、インドネシア全土に共通する「基本的な注意」のレベルに位置づけられています。ただし、この情報は改定される可能性があるため、渡航直前に外務省海外安全ホームページで最新の危険情報を必ず確認することを強くおすすめします。

「ロンボク島 危険」と検索されるとき、その不安の多くは「インドネシアにはレベル2の地域がある」というニュースの記憶と結びついています。ただ、レベル2に指定されている中部パプア州・山岳パプア州はニューギニア島側にある別の地域で、ロンボク島からは直線距離で2,000km以上離れています。国名だけで判断すると実態を見誤りやすい、というのがまず押さえておきたい点です。あわせて、レベル1は「十分注意してください」であって渡航そのものが制限されるものではなく、バリ島も首都ジャカルタもロンボク島と同じレベル1である、という点も知っておくと判断しやすくなります。

実際に多い犯罪・トラブルのパターン

現地の報告や旅行者の体験談を見る限り、ロンボク島で実際に多いのは凶悪犯罪ではなく、次のような軽犯罪・トラブルです。

  • スリ・置き引き:市場や繁華街、乗り合いの交通機関などで荷物から目を離した隙に盗まれるケース
  • バイクによるひったくり:バイクに乗った二人組が歩行者の背後から近づき、肩掛けバッグなどを奪って走り去るケース(インドネシア全般で報告される手口です)
  • サーファー・観光客を狙った料金トラブル:ツアーやレンタルバイクの料金を巡る過大請求、いわゆる「ぼったくり」
  • 不動産・投資がらみの詐欺:土地の権利関係が複雑なエリアもあり、観光目的ではなく投資・移住目的で近づいてくる怪しい話には特に注意が必要です(この点は将来的に別記事でも詳しく扱う予定です)

これらは「ロンボク島特有」というより、「開発途上のリゾート地に共通のリスク」と捉えるのが正確です。貴重品を身体から離さない、提示された料金は事前に確認する、といった基本的な対策で被害の多くは防げます。

図:ロンボク島で実際に多い犯罪・トラブル

1 スリ・置き引き 市場や繁華街、乗り合いの交通機関で荷物から目を離した隙に盗まれる 2 バイクによるひったくり バイクの二人組が背後から近づき、肩掛けバッグなどを奪って走り去る 3 料金トラブル ツアーやレンタルバイクの料金を巡る過大請求(ぼったくり) 4 不動産・投資詐欺 投資・移住目的で近づいてくる怪しい話に注意が必要

もうひとつ正直にお伝えすると、「危険」という言葉で心配される中身を分解したとき、ロンボク島で現実的に高いのは凶悪犯罪のリスクではなく、軽犯罪・交通・医療アクセスの3つです。とくにレンタルバイクでの事故は旅行者にとって最も身近なリスクで、島内は幹線道路でも街灯が少なく、日が暮れると視界がかなり悪くなります。また、日本語が通じる大きな病院は限られ、重い症状の場合はバリ島やシンガポールへの搬送が前提になることもあります。持病がある方や小さなお子様連れの場合は、滞在エリアから受診できる医療機関と、海外旅行保険の補償内容(とくに救援者費用・医療搬送)を出発前に確認しておくことをおすすめします。

自然災害リスク:2018年の地震から学ぶこと

治安と合わせて知っておきたいのが、自然災害のリスクです。ロンボク島は2018年7月から8月にかけて、マグニチュード6〜7クラスの地震が連続して発生した地域です。特に8月5日の地震は M6.9 を記録し、西ヌサ・トゥンガラ州当局の集計では数百人規模の死者と2万棟を超える住宅被害が報告されました。北部のリンジャニ山周辺やギリ諸島でも大きな被害があり、多くの旅行者・登山者が一時避難を余儀なくされました。

これは「今すぐ危険」という話ではなく、「インドネシアは環太平洋造山帯(リング・オブ・ファイア)に位置し、地震・火山活動が活発な地域である」という地理的な事実として知っておいていただきたい情報です。

注意

滞在中は、宿泊先の避難経路や津波の際の高台の場所を把握しておく、海外旅行保険に加入しておくといった備えをおすすめします。

セコトン・南ギリ諸島周辺の治安について

🏝️ セコトン現地からのひとこと

私たちの拠点があるセコトンおよびその沖に浮かぶ南ギリ諸島は、北部のギリ・トラワンガンのような観光地化が進んでおらず、地元の漁業コミュニティが中心の静かなエリアです。その分、日が暮れると人通りも街灯もほとんどなくなります。夜の単独での外出や海岸沿いの移動は控え、移動が必要なときは宿泊先に車を手配してもらうのが安心です。

一般論として、観光客が多いエリアより「地元の人の目が届く」小さなコミュニティのほうが軽犯罪の発生率は低い傾向がありますが、これはセコトンに限った統計ではなく一般的な傾向です。

一方で、観光インフラが少ないということは、トラブルが起きた際に頼れる窓口(警察・病院・日本語対応の旅行会社など)も北部の観光エリアほど整っていないということでもあります。セコトンや南ギリ諸島に滞在される際は、緊急時の連絡先や最寄りの医療機関を事前に確認しておくことを、現時点でもお伝えできる一般的な注意点としておすすめします。

安全に過ごすための具体的な対策

最後に、ロンボク島に限らず、海外旅行全般で有効な、基本的な対策をまとめます。

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対策具体的な内容
貴重品管理パスポートのコピーを別に保管、貴重品は分散して持つ、荷物は常に視界内に
移動手段信頼できる配車アプリや宿泊先手配の車を利用し、流しのタクシー・バイクタクシーの利用は慎重に
夜間の行動夜間の一人歩きは避け、特に人通りの少ない道は避ける
保険海外旅行保険には必ず加入し、緊急連絡先を控えておく
情報収集渡航前に外務省海外安全ホームページの「たびレジ」に登録しておく
現金・カード高額の現金を持ち歩かず、クレジットカードと現金を分散させる。ATMは銀行併設のものを利用
写真・SNS高価なカメラや機材を目立つ形で持ち歩かない。位置情報付きの投稿はリアルタイムでは控える

※海外旅行全般に共通する基本対策です(2026年8月時点)。

「たびレジ」は、外務省が提供する海外旅行者向けの無料登録システムで、渡航先で緊急事態が発生した際に、現地の日本大使館・領事館から安全情報や緊急連絡がメールで届く仏みです。数分で登録できるため、ロンボク島に限らずどの渡航先でも登録しておくことをおすすめします。

出発前に確認したい安全対策5項目

  • 外務省海外安全ホームページで最新の危険情報を確認
  • 「たびレジ」に登録
  • 海外旅行保険に加入し、緊急連絡先を控える
  • パスポートのコピーを別に保管
  • 現金とクレジットカードを分散して持つ

よくある質問

Q. ロンボク島は危険ですか?

外務省の危険情報(2025年3月24日発出/2026年8月時点)で、インドネシア国内でレベル2に指定されているのは中部パプア州と山岳パプア州の2州のみです。ロンボク島がある西ヌサ・トゥンガラ州は、バリ島やジャカルタと同じレベル1(十分注意してください)で、渡航が制限されている地域ではありません。ただしスリや置き引きなどの軽犯罪は一定数報告されているため、東南アジアの他の人気観光地と同水準の基本的な注意は必要です。

Q. 女性の一人旅でも大丈夫ですか?

実際に女性一人でロンボク島を訪れる旅行者は少なくありません。ただし、これは世界中どこでも共通することですが、夜間の一人での外出や、人通りの少ない道での移動は避け、宿泊先やツアー会社が信頼できるかを事前に確認することをおすすめします。空港やターミナルでの客引きには応じず送迎は宿泊先に手配してもらう、深夜着の便を避けて日中のうちに移動を終える、といった段取りだけでも安心感はかなり変わります。

Q. 子連れでの旅行はできますか?

家族連れの旅行者もいますが、医療体制は日本ほど充実していないエリアが多いため、持病がある場合や小さなお子様連れの場合は、事前に周辺の医療機関の場所を確認し、海外旅行保険に必ず加入しておくことをおすすめします。

Q. 夜は出歩いても平気ですか?

エリアによります。スンギギやクタ・ロンボクなど観光客の多いエリアの中心部であれば、ある程度の人通りはありますが、それでも人通りの少ない裏路地や海岸沿いの暗い道は避けるのが基本です。特にホテルやヴィラの周辺以外での夜間の単独行動は控えることをおすすめします。

図:ロンボク島の夜、出歩いても大丈夫?

観光エリアの中心部で、人通りがある? いいえ 人通りの少ない裏路地や海岸沿いの暗い道は避け、夜間の単独行動は控える はい ある程度の人通りがあり、基本的な注意で出歩ける範囲
Q. 水や食事は安全ですか?

水道水はそのまま飲まず、ミネラルウォーターやウォーターサーバーの水を利用するのが基本です。屋台などでの食事は、衛生状態や火の通り具合を見て判断することをおすすめします。この点も体調管理として海外旅行保険の加入と合わせて備えておくと安心です。

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まとめ

ロンボク島の治安は、「無条件に安全」でも「危険だから避けるべき」でもなく、東南アジアの他の人気観光地と同水準の注意で十分に楽しめるというのが実態です。スリや置き引きなどの軽犯罪への警戒、自然災害への基本的な備え、そして怪しい儲け話への警戒——この3点を押さえておけば、過度に恐れる必要はありません。

「治安が心配だから」という理由だけでロンボク島を選択肢から外してしまうのは、少しもったいないと感じています。正しく知り、正しく備えれば、過度に恐れる必要のある場所ではありません。ロンボク島の基本情報については「ロンボク島完全ガイド」で、行き方や気候、エリアの特徴もあわせてご確認いただけます。

私たちSemelar Beach Villageは、セコトンで実際に日々を過ごしながらこのメディアを運営しています。現地の空気感やその時々の状況は、机上の情報だけでは伝えきれない部分もあります。滞在を検討されている方には、事前の個別相談も承っていますので、気になる点があればお気軽にお問い合わせください。

SAKURA CAFEの小屋と傘、セコトンの浜

SEMELAR BEACH VILLAGE

私たちが暮らすセコトンの村に、泊まれます

ロンボク国際空港から車で約1時間10分。海辺のヴィラに泊まり、船頭の舟で島を巡り、SAKURA CAFEで夕日を見る滞在プログラム。日本語で相談できます。

この記事が根拠にした情報
  • 外務省 海外安全ホームページ「インドネシア 危険・スポット・広域情報」(危険情報は2025年3月24日発出。2026年8月10日時点の掲載内容を確認)https://www.anzen.mofa.go.jp/
  • 外務省「たびレジ」(海外旅行登録システム)
  • 西ヌサ・トゥンガラ州当局による2018年ロンボク島地震の被害集計(記事中で言及)
  • 一般的な旅行情報(2026年8月時点)
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島巡りの朝、浜に立つ人と船

SEMELAR BEACH VILLAGE

ロンボク島セコトン村の海辺に泊まる

ロンボク国際空港から車で約1時間10分。海辺のヴィラと、船頭の舟で島を巡る3泊4日の滞在プログラム。日本語で相談できます。

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