「ロンボク島に行くなら釣りもしてみたい」「セコトンの海でどんな魚が釣れるのか」。南ギリの島々を望むセコトンの海辺に滞在する予定があると、こうした疑問を持つ人は少なくありません。結論から言うと、セコトン沖・南ギリ周辺ではボートからのトローリング・ジギング・ポッピング・ベイト(エサ)釣りが中心で、釣り専門のチャーター会社に申し込む方法と、島巡りボートに釣りを組み込む方法の2通りで手配できます。
この記事は、セコトン・南ギリ周辺で実際に営業している釣りチャーター会社や現地ツアー会社の公式サイトを開いて確認できた内容だけをもとにしています。料金や所要時間は事業者によって幅があり、天候や人数によっても変わるため「目安」として幅を持たせています。確認できなかった数字や規定は書いていません。
セコトン沖は、ギリ・ナングー、ギリ・スダック、ギリ・ゲデ、ギリ・ラヤルといった南ギリの島々が点在する海域で、サンゴ礁と深場が近い距離にあります。南ギリの島々やセコトンのボートチャーターについてはそれぞれの記事で詳しく扱っているので、島巡りとあわせて計画する場合は参考にしてください。
想定する読者は、ロンボク島セコトンへの滞在中に釣りを組み込みたい人、道具や費用の見当をつけたい人です。すでに船釣りの経験がある人にも、初めてボートから釣りをする人にも触れる内容にしています。
2026年9月時点の情報
この記事でわかること
- ✓セコトン沖・南ギリで行われている釣りの種類(トローリング・ジギング・ポッピング・ベイト釣り)
- ✓釣りの手配方法(釣り専門チャーター/島巡りボートへの組み込み)と主な釣り場
- ✓8〜9時間チャーターの費用の目安(確認できた事業者の例)
- ✓道具のレンタルの有無と、飛行機に釣具を預ける際の注意
- ✓海洋保全区域(ギリ・タンコン、ナングー、スダック周辺)と漁村へのマナー
結論
2026年9月時点で、セコトン沖・南ギリ周辺の釣りは、ボートによるトローリング・ジギング・ポッピング・ベイト釣りが中心で、ギリ・ゲデ、ギリ・ナングー、ギリ・スダック、ギリ・ラヤル、バンコバンコ周辺が主な釣り場です。手配は釣り専門チャーターに申し込むか、島巡りボートに組み込むかの2通りがあり、8〜9時間の日帰りで1人あたりおよそUS$60〜150程度という事業者の例が確認できました。道具は多くの事業者で貸し出しがあり、自分の竿を持ち込む場合は航空会社の規定を確認する必要があります。
セコトン沖・南ギリではどんな釣りができますか
セコトン沖・南ギリ周辺で行われている釣りは、大きく分けてトローリング、ジギング、ポッピング、ベイト(エサ)釣りの4つです。ギリ・ゲデを拠点とする釣りチャーター会社の案内では、トローリングでマヒマヒ・スパニッシュマッケレル・マグロ・ワフーなどを、ジギングで深場のスナッパー・コーラルトラウト・コビア・アンバージャック・ジャイアントトレバリーなどを狙うとされています。
ポッピングではリーフや岩場周辺のジャイアントトレバリーを、ベイト釣りではリーフや深場の魚を狙うとされています。ベイト釣りは初心者向けとして紹介されています。
図:セコトン沖・南ギリで行われている釣りの種類
釣り場として名前が挙がるのは、ギリ・ゲデ、ギリ・ラヤル、ギリ・ナングー、バンコバンコ周辺です。あるツアー会社は、セコトンとギリ・ナングーへ行けば長時間の釣りを楽しめるとし、平均で8時間ほど釣りに時間をかける人が多いと案内しています。別の会社は、セコトン(ギリ・ラヤル周辺)とロンボク北部のメンティギ湾の2エリアから選べるプランを用意しています。
釣りの手配方法:チャーターか、島巡りボートの延長か
手配の方法は大きく2通りです。1つは釣り専門のチャーター会社に直接申し込む方法で、ギリ・ゲデのマリーナを拠点にする会社では、トローリング・ジギング・ポッピング・ベイト釣りを組み合わせたチャーターを用意しています。
もう1つは、南ギリの島巡りボートに釣りを組み込む方法です。あるツアーでは、朝にタウン港(セコトン)から出航して午前中にギリ・ゲデ、ギリ・ラヤル、バンコバンコ周辺で釣りをし、午後にギリ・ナングーとギリ・ケディスでシュノーケリングをする、という1日の組み方が案内されています。
どちらが向くかは目的次第です。特定の釣法や魚種にこだわりたい人は釣り専門チャーター、釣りも島巡りもどちらも楽しみたい人は島巡りボートへの組み込み型が向きます。船の手配全体の流れは、セコトンのボートチャーターの基本的な考え方ともおおむね共通しています。
費用の目安はどれくらいですか
費用は事業者によって差があり、統一の相場は確認できませんでした。参考として、公式サイトで確認できた2つの例を挙げます。いずれも2026年9月時点の情報です。
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| 項目 | 例1:タウン港(セコトン)発の1日ツアー | 例2:セコトン発の釣りツアー |
|---|---|---|
| 所要時間 | 8時間ほど(午前7〜8時出発、午後4時ごろ帰着) | 9時間ほど(午前5時30分〜7時出発、午後4時ごろ帰着) |
| 料金目安(1人あたり) | 2名でUS$85、3〜4名でUS$65、5名以上でUS$60 | 釣りのみ2名でUS$150前後、シュノーケリング込みで2名US$160前後(3名以上は割引あり) |
| 含まれるもの | 釣り道具・エサ、木製ボート、シュノーケリング用具、昼食、ホテル〜港の送迎 | 釣り道具、ボートレンタル、シュノーケリング用具(選択時)、昼食 |
| 釣り場・立ち寄り先 | ギリ・ゲデ、ギリ・ラヤル、バンコバンコ周辺で釣り/ギリ・ナングー、ギリ・ケディスでシュノーケリング | セコトン(ギリ・ラヤル周辺)またはロンボク北部メンティギ湾 |
※料金はUSドル建てで案内している事業者の例をそのまま記載しています。ルピア建ての宿泊費・送迎費と単純比較はできません。2026年9月時点の情報で、人数や季節によって変わります。
図:料金・所要時間の目安(事業者の例)
このほかに、ギリ・ゲデのマリーナを拠点にする釣り専門チャーターもあります。ただし料金は画像や問い合わせベースでの案内が中心で、具体的な金額は公式サイト上では確認できませんでした。金額を重視する場合は、予約前に複数の事業者へ直接確認することをおすすめします。
道具は借りられますか。飛行機への釣具の預け方
多くの事業者では釣り道具一式が料金に含まれています。タウン港発のツアーでは釣り道具とエサが無料で提供されるとされ、ギリ・ゲデ拠点の釣り専門チャーターでは、シマノ・ダイワの上位機種のロッド・リールと仕掛け一式、エサが用意されるとされています。手ぶらで参加できる前提のプランが中心です。
自分の道具を持ち込みたい場合は、飛行機への預け方を確認しておく必要があります。ガルーダ・インドネシア航空の公式案内では、スポーツ用品(釣り具を含む)は1人1個まで無料で預けられるとされていますが、2個目以降は通常の受託手荷物の重量制限に含まれます。国内線エコノミークラスの無料手荷物許容量は20kgが目安で、これを超えた分には通常の超過料金がかかります。
利用する航空会社によって扱いが異なるため、出発前に各社の公式サイトでスポーツ用品の規定を確認しておくと安心です。空港からセコトンへの移動もあわせて確認しておくと、荷物が多い日の計画が立てやすくなります。
季節・海況と、船酔い・日焼け対策
ロンボクの乾季はおおむね4〜10月、雨季は11〜3月です(2026年9月時点)。釣りツアーの多くは早朝出発で、確認できた例では午前5時30分から7時の間に出航し、午後4時ごろに戻る組み方が一般的でした。海況は当日の風や波によって変わるため、催行の可否や順延の基準は事業者によって異なります。予約時に、荒天時のキャンセル・返金の扱いを確認しておくと安心です。
船酔いが心配な人は、出航前に酔い止めを服用し、船上では遠くの島や水平線を見て過ごすと楽になることが多いといわれます。日差しは想像以上に強いため、長袖・帽子・日焼け止めに加えて、飲料水を多めに用意しておくと安心です。ライフジャケットの着用は多くの事業者で基本とされているので、渡されたら必ず着用してください。持ち物の目安は次の通りです。
- ✓酔い止め薬(乗船の1時間ほど前に服用しておくと安心です)
- ✓日焼け止め・帽子・長袖の羽織りもの
- ✓濡れてもよい靴やサンダル
- ✓飲料水(多めに)
- ✓現金(チップや追加の飲食代の支払い用)
- ✓防水ポーチに入れたスマートフォンや貴重品
漁村の漁業・保護区とのマナー
セコトン沖のギリ・タンコン、ギリ・ナングー、ギリ・スダック周辺の海域は、西ヌサトゥンガラ州が管理する「タマン・ウィサタ・ペライラン(TWP)ギタ・ナダ」という海域保全区域に指定されています。面積は約21,132.82ヘクタールで、サンゴ礁と、確認されている379種の礁魚(サンゴ礁にすむ魚)の保護を目的としています。管理はロンボク島地域の水産資源管理実施部門(UPT BPSDKP Wilayah Pulau Lombok)が担っています。
この保護区でどの漁法がどこまで制限されているかまでは、公的情報で細部を確認できませんでした。ただし、保護区内であることを踏まえ、サンゴに触れない、釣り糸やゴミを海に残さない、チャーター会社や船長の案内するエリア以外で釣りをしないといった配慮は、旅行者としての最低限のマナーといえます。セコトンは漁業で生計を立てる漁村でもあるため、地元の漁船や定置網の近くでの釣りを避け、船長の判断に従うようにしてください。
セコトン現地からのひとこと
セコトンで釣りを組み込みたい場合、先に決めておきたいのは「釣りを主目的にするか、島巡りのついでにするか」です。この2つでは向いているツアーの型も、必要な道具も変わってきます。また、料金がUSドル建てで案内されている事業者が多く、ルピア建ての宿泊費や送迎費とは単純に比較できません。見積もりを取る際は、通貨と、道具・エサ・昼食・送迎が料金に含まれているかどうかを、あわせて確認しておくと当日の追加費用に驚かずに済みます。
釣りの先に、静かな漁村での滞在があります
正直に言うと、セコトンは釣り旅行だけを目的にするなら万能な場所ではありません。日本からの直行便はなく、バリやジャカルタ経由で移動時間と渡航費がかさみます。釣り専門のチャーター会社の数は限られていて、料金や設備を横並びで比較できるほど選択肢は多くありません。天候によって出航できない日もあり、日程に余裕がない旅ではリスクになります。
また、一部の海域は保護区に指定されているため、行きたい場所で自由に竿を出せるとは限りません。大物狙いの本格的な釣りを重視したい人にとっては、設備や実績を比較しやすい他の釣り場と比べて見劣りする面もあるでしょう。
それでも、セコトン沖には南ギリの島々に近い海域と、観光地化されていない漁村があります。セコトンという場所そのものの静けさを楽しみながら、滞在の一部として釣りを組み込みたい人には向いています。逆に、釣りの実績や大物狙いを最優先にしたい人は、設備や実績を確認しやすい他の釣り場を検討する方が確実です。
よくある質問
Q. 釣り初心者でも参加できますか。
事業者の案内では、ベイト(エサ)釣りは初心者向けとされています。トローリングやジギングも、道具の扱いは同乗するクルーが担当することが多いため、経験がなくても申し込めるプランが中心です。ただし事業者によって対応が異なるため、申し込み時に経験の有無を伝えておくと安心です。
Q. 釣った魚は持ち帰れますか、食べられますか。
公的情報の範囲では、持ち帰りや調理の可否について統一した案内は確認できませんでした。BBQ調理サービスを用意する事業者もあるようですが、宿や船上での調理可否は事業者ごとに確認してください。
Q. 女性や子どもでも参加できますか。
あるツアーでは全年齢が対象とされ、5歳未満は料金が半額になるという案内がありました。ただし船に長時間乗ることになるため、船酔いしやすい人や小さな子ども連れは、短めの時間帯や穏やかな海況の日を選ぶほうが無難です。
Q. セコトン以外でも釣りツアーはありますか。
ロンボク北部のメンティギ湾など、ほかのエリアで釣りツアーを用意している事業者もあります。この記事はセコトン沖・南ギリ周辺に絞って扱っているので、他エリアで探す場合は事業者ごとの案内を確認してください。
Q. 雨季でも釣りツアーはできますか。
雨季(11〜3月)でも運航している事業者はありますが、海況によって当日中止や順延になることがあります。日程に余裕がない場合や、荒天時のキャンセル規定を事前に確認しておくと安心です。
まとめ
セコトン沖・南ギリ周辺の釣りは、トローリング・ジギング・ポッピング・ベイト釣りが中心で、ギリ・ゲデ、ギリ・ナングー、ギリ・スダック、ギリ・ラヤル、バンコバンコ周辺が主な釣り場です。手配は釣り専門チャーターに申し込む方法と、島巡りボートに組み込む方法があり、8〜9時間の日帰りで1人あたりおおむねUS$60〜150程度という事業者の例が確認できました。
道具は多くの事業者で貸し出しがあり、手ぶらでも参加できます。自分の竿を持ち込む場合は、航空会社のスポーツ用品規定を事前に確認してください。セコトン沖の一部海域は海洋保全区域に指定されているため、船長やチャーター会社の案内に従うことが前提になります。
料金・所要時間・対象エリアは事業者によって幅があり、この記事で挙げた例がそのまま自分の予約に当てはまるとは限りません。申し込み前に、最新の料金と含まれる内容を直接確認することをおすすめします。
動画で見る|ロンボク島の海で釣り大会
運営チームの YouTube(2025年12月公開の動画)では、この釣り大会が運営チーム主催の地元向けの大会で、参加費はRp50,000、竿や餌は各自持参、優勝賞金はRp3,000,000と案内されています。動画 続く2026年2月公開の動画では、2025年11月の開催時にロンボク各地から100人以上が参加したことや、セメラルビーチ前が遠浅で引き潮の時は沖まで約100m歩けること、浅瀬にウニが多いため脱げにくい履物が向くことも紹介されています。動画
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この記事が根拠にした情報
- Lombok Agent「Lombok fishing excursion」(タウン港発の釣り+シュノーケリングツアーの内容・料金)https://lombokagent.com/lombok-fishing-excursion/
- Fishing Trips Bali「Fishing Trips and Tours in Lombok」(ギリ・ゲデ拠点の釣り専門チャーターの釣法・拠点情報)https://www.fishingtripsbali.com/fishingtripsandtoursinlombok
- SWI Tour and Travel「Lombok Fishing」(セコトン・ギリ・ナングーでの釣り時間・釣法)https://www.en.switour.com/lombok-fishing/
- Wandernesia「Lombok Fishing Day Tour」(セコトン/メンティギ湾のプラン比較・料金・所要時間)https://www.wandernesia.com/product/lombok-fishing-day-tour/
- ガルーダ・インドネシア航空公式サイト「Baggage Information」(スポーツ用品の受託手荷物規定)https://flygarudaindonesia.com/Baggage-Information
- 西ヌサトゥンガラ州 海域保全区域公式サイト「Gita Nada」(TWPギタ・ナダの面積・保全対象・管理主体)https://sites.google.com/view/kkdprovinsintb/profil-kawasan/kawasan-konservasi/gita-nada
