セコトンやロンボク島に長く滞在していると、「ビザ延長」という言葉が気になってくる時期があります。結論から言うと、日本国籍者が観光目的で取得したVOAまたはe-VOAは、それぞれ1回だけ延長でき、延長後の滞在日数は通算で最大60日です。ただし2025年5月29日以降、延長の手続きはオンラインだけでは完結しなくなりました。
この記事では、インドネシア移民局の公式eVisaサイト(evisa.imigrasi.go.id)や地方の入国管理事務所の公式サイト、在インドネシア日本国大使館の案内など、実際に開いて内容を確認できた情報だけをもとに、2026年9月時点でわかっている延長の条件と流れをまとめています。マタラムの入国管理事務所そのものが公表している運用の細かな部分までは確認できておらず、その点は本文中で断っています。
査証(VOA・e-VOA)そのものの種類や取得方法はインドネシア入国手続きの記事とインドネシアのビザガイドで扱っています。この記事は、すでに入国したあとの「延長」だけに絞って書いており、数字はこれらの記事とも矛盾しないようにしています。
想定する読者は、ロンボク島(南西部セコトンを含む)やバリ島に30日を超えて滞在する予定がある、またはすでに滞在していて延長を検討している日本国籍者です。
2026年9月時点の情報
この記事でわかること
- ✓VOA・e-VOAを延長できる回数と、延長後の滞在日数の上限
- ✓延長を申請できる期間の目安と、evisa.imigrasi.go.idでの手続きの流れ
- ✓マタラムの入国管理事務所へ出向く必要があるかどうか(2025年5月からの変更点)
- ✓延長にかかる費用の目安と、オーバーステイの罰金
- ✓60日を超えて滞在したい場合に考えられる選択肢
結論
2026年9月時点で、VOA・e-VOAはいずれも1回だけ延長でき、延長後の滞在日数は通算で最大60日です。申請はevisa.imigrasi.go.idで行いますが、2025年5月29日以降はオンラインの申請・決済だけでは完結せず、最寄りの入国管理事務所(ロンボク島の場合はマタラムの事務所が想定されます)へ出向いて写真撮影を受ける必要があります。延長の費用目安はIDR 500,000、オーバーステイの罰金は1日あたりIDR 1,000,000で、申請できる期間は有効期限の14日前から1日前までが目安です。
VOA・e-VOAは何回、何日まで延長できますか
2026年9月時点で、VOA・e-VOAはいずれも滞在可能日数が30日です。有効期限内に1回だけ延長でき、延長後は通算で最大60日まで滞在できます。この基本条件は、VOAで入国した人もe-VOAで入国した人も共通です。
延長できるのは1回だけなので、延長後にさらに滞在を伸ばしたい場合、VOA・e-VOAの枠組みでは対応できません。インドネシア移民局の公式eVisaサイトでも、この査証をほかの種類のビザや滞在許可へ切り替えることはできないと案内されています。60日を超えて滞在したい場合の考え方は、この記事の後半で触れます。
延長を申請する際も、復路または次の目的地への航空券の控えなど、当初の入国時に求められたものと同様の条件が確認されるとされています。出発前に用意した書類は、延長のタイミングでも手元に残しておくと安心です。
延長はオンラインで申請します(申請できる期間の目安)
延長の申請は、移民局の公式eVisaサイト「evisa.imigrasi.go.id」で行います。地方の入国管理事務所の公式案内によると、サイト内で現在の滞在許可情報を検索し、必要事項を入力したうえで「延長」を選ぶという操作になります。申請を送信したあと、オンラインで延長費用を支払う流れです。
申請できる期間の目安は、現在の査証の有効期限の14日前から1日前までです。この期間は地方の入国管理事務所の公式案内で確認できたものですが、事務所ごとに運用の差がある可能性もあるため、直前ではなく余裕を持って早めに申請しておくことをおすすめします。
延長の費用はIDR 500,000です。この金額は、VOA・e-VOAを最初に取得するときの料金と同じです。
マタラムの入国管理事務所へ出向く必要があります
2025年5月29日以降、滞在許可の延長手続きは、オンラインの申請と支払いだけでは完結しなくなりました。在インドネシア日本国大使館の案内によると、滞在許可の更新や資格変更の手続きでは、居住地を管轄する入国管理事務所に出頭して写真撮影と面接を受けることになったとされています。VOAの延長についても、地方の入国管理事務所の公式案内では、オンラインでの申請・決済のあと、1営業日以内に最寄りの入国管理事務所へ行き、写真を撮ってもらう必要があるとされています。
ロンボク島に滞在している場合、この「最寄りの入国管理事務所」は、申請時に入力した住所や郵便番号から自動的に判定される仕組みです。ロンボク島本島の入国管理事務所はマタラムにあります。ただし、この事務所自体が公表している所在地の詳細や当日の持ち物までは、今回開いて確認することができませんでした。訪問前に、evisa.imigrasi.go.idの案内や現地の入管窓口に直接確認しておくと安心です。
訪問時の服装についても、地方の入国管理事務所の公式案内では正装が求められ、サンダル履きでは入れないとされています。写真撮影のための訪問であることをふまえ、身だしなみを整えて出向くとよいでしょう。
図:VOA・e-VOA延長の手続きの流れ
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| 項目 | 目安の内容 |
|---|---|
| 延長できる回数 | 1回(延長後は通算で最大60日) |
| 申請できる期間 | 有効期限の14日前から1日前まで |
| 延長の費用 | IDR 500,000 |
| 入国管理事務所への来庁 | 必要(オンライン決済から1営業日以内が目安) |
| オーバーステイの罰金 | 1日あたりIDR 1,000,000 |
※期間・費用は2026年9月時点で確認できた範囲の目安です。事務所ごとに運用差がある可能性があります。
延長の費用と、オーバーステイの罰金
延長の費用はIDR 500,000です。1万ルピア≒90円(2026年9月時点)で換算すると、目安としてはおおよそ4,500円ほどになります。
手続きを忘れて滞在期限を過ぎると、オーバーステイになります。インドネシア移民局の公式eVisaサイトによると、オーバーステイの罰金は1日あたりIDR 1,000,000(円換算で目安約9,000円)です。超過が長期化した場合は、拘束や国外退去、将来の入国禁止の対象になり得るとも案内されています。具体的に何日を超えるとそうした対象になるかという線引きまでは、今回確認できませんでした。
図:延長費用とオーバーステイの罰金(1日あたり)
注意
- 制度・料金は変わりやすい:この記事は2026年9月時点の情報です。延長の前には必ずevisa.imigrasi.go.id、在デンパサール日本国総領事館、外務省海外安全ホームページなど公式情報で再確認してください。
- 料金引き上げの議論は継続中:インドネシア移民局は2026年8月、VOA・e-VOAの料金引き上げ案(到着時VOAをIDR 1,000,000、e-VOAをIDR 750,000へ)を発表しました。延長の費用がこの見直しの対象になるかは公式に明記されておらず、2026年9月時点で実施時期も公表されていません。
延長前に確認したいことと、60日を超えたい場合
延長の申請前に確認しておきたい項目をまとめました。
- ✓現在のVOA・e-VOAの有効期限(延長は1回だけ、通算60日が上限)
- ✓有効期限の14日前から1日前までに申請できる状態か(目安)
- ✓復路または次の目的地への航空券の控えを用意しているか
- ✓オンライン申請・決済のあと、1営業日以内に入国管理事務所へ行けるか(目安)
- ✓訪問時の服装(正装が求められ、サンダル履きは不可とする案内あり)
延長しても、通算60日という上限は変わりません。60日を超えて滞在したい場合、VOA・e-VOAの延長という枠組みでは対応できず、目的や滞在の長さに応じて別の種類のビザを検討することになります。どのビザが向くかは個々の事情によって大きく変わるため、この記事では扱いません。長期滞在や二拠点生活を考えている場合はロンボク島 長期滞在・二拠点生活のはじめ方も参考にしてください。ビザ全般の選び方はインドネシアのビザガイドで扱っています。
セコトン現地からのひとこと
延長を考え始めたら、まず「いつまでにマタラムへ行けるか」を先に決めておくと動きやすくなります。セコトンからマタラム市内までは車での移動が前提になるため、延長のオンライン申請と、村を出て買い出しや用事を済ませるタイミングを合わせておくと効率的です。よくある勘違いとして、e-VOAで入国した場合はすべてオンラインで完結すると思い込んでいる方がいますが、2025年5月以降はVOA・e-VOAのどちらで入国していても、写真撮影のために入国管理事務所へ出向く必要があります。この前提を知らないまま出発直前になって慌てるケースがあるため、滞在日数が30日に近づいてきたら早めに調べ始めることをおすすめします。
手続きの先に、セコトンという場所があります
ビザの延長という手続き自体は、バリ島に滞在する人もロンボク島へ向かう人も変わりません。ただ、延長してまで滞在を延ばす価値がその場所にあるかどうかは、人によって答えが分かれます。
正直に言うと、延長の手続きは便利ではありません。オンラインで完結せず、入国管理事務所まで出向く手間が発生しますし、ロンボク島の場合はマタラムまでの移動時間もかかります。日本からロンボクへの直行便もなく、渡航そのものに時間と費用がかかる場所です。手続きの煩雑さを理由に、延長せずに一度出国して仕切り直す人も少なくありません。
それでも延長してまで滞在を続ける人がいるのは、セコトンのような場所に、短い旅行日数では味わい尽くせない時間の流れがあるからです。セコトンという場所は観光地化が進んでおらず、南ギリの島々への足場にもなります。
延長の手間を惜しまず時間をかけたい人には、ロンボク・セコトンでの長め滞在という選択肢があります。逆に、手続きの手間や移動の負担を避けたい人には、滞在日数を30日以内に収める、またはバリ島など移動の負担が少ない場所を選ぶ方が向いています。
よくある質問
Q. VOAとe-VOA、延長の手続きに違いはありますか。
2026年9月時点で確認できた範囲では、延長の申請先(evisa.imigrasi.go.id)や、入国管理事務所へ出向いて写真撮影を受ける必要がある点は、VOA・e-VOAのどちらで入国した場合でも共通です。延長できる回数(1回)、延長後の滞在日数の上限(通算60日)も同じです。
Q. 延長はいつまでに申請すればいいですか。
地方の入国管理事務所の公式案内によると、有効期限の14日前から1日前までの間に申請するのが目安です。オンライン申請のあと入国管理事務所への訪問も必要になるため、直前ではなく早めに動き始めることをおすすめします。
Q. 延長のためにマタラムまで行く必要がありますか。
ロンボク島に滞在している場合、最寄りの入国管理事務所はマタラムにあるものが想定されます。2025年5月29日以降、延長はオンラインの申請・決済だけでは完結せず、写真撮影のために入国管理事務所へ出向く必要があるとされています。ただし事務所ごとの運用の細部までは確認できていないため、訪問前に公式サイトや窓口に確認しておくと安心です。
Q. 延長を忘れて滞在期限を過ぎたらどうなりますか。
インドネシア移民局の公式eVisaサイトによると、オーバーステイの罰金は1日あたりIDR 1,000,000です。超過が長期化した場合は、拘束や国外退去、将来の入国禁止の対象になり得るとも案内されています。
Q. 60日を超えて滞在したい場合はどうすればいいですか。
VOA・e-VOAの延長は1回だけで、通算60日が上限です。それ以上の滞在を考えている場合は、目的や期間に応じた別の種類のビザを検討することになります。
まとめ
VOA・e-VOAは、2026年9月時点でいずれも1回だけ延長でき、延長後の滞在日数は通算で最大60日です。申請はevisa.imigrasi.go.idで行いますが、2025年5月29日以降はオンラインだけで完結せず、入国管理事務所へ出向いて写真撮影を受ける必要があります。
費用の目安は延長ごとにIDR 500,000、オーバーステイの罰金は1日あたりIDR 1,000,000です。料金引き上げの議論も出ていますが、2026年9月時点で実施時期は公表されていません。
制度は今後も変わる可能性があります。延長を考え始めたら、evisa.imigrasi.go.idや在デンパサール日本国総領事館など、公式情報で最新の内容を確認してから手続きを進めてください。
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この記事が根拠にした情報
- インドネシア移民局 公式eVisaサイト FAQ(VOAの料金・滞在日数・延長条件)https://evisa.imigrasi.go.id/front/faq/59e5c2c3-525d-485b-928b-ed25079d0fd1
- インドネシア移民局 公式eVisaサイト「eVOA」案内ページ(オーバーステイの罰金)https://evisa.imigrasi.go.id/front/info/evoa
- Kantor Imigrasi Kelas I TPI Yogyakarta(地方入国管理事務所公式サイト)「Extending Indonesia Visa on Arrival Through Website evisa.imigrasi.go.id」https://jogja.imigrasi.go.id/extending-indonesia-visa-on-arrival-101/
- 在インドネシア日本国大使館「インドネシア滞在許可手続きの際の本人出頭義務」https://www.id.emb-japan.go.jp/itpr_ja/oshirase25_22.html
- VisasUpdate「Indonesia Visa on Arrival Fee Increase 2026」(料金引き上げ案の実施状況)https://www.visasupdate.com/post/indonesia-visa-on-arrival-fee-increase-2026
