ロンボク島の安宿・ゲストハウス|エリア別の価格帯と、安さで選ぶときの注意

「ロンボク島にも、バリ島のように安く泊まれる宿はあるのか」「ゲストハウスやホステルは、どのエリアに集まっているのか」。旅の予算を抑えたい人ほど、出発前にこの疑問にぶつかります。結論から言うと、ロンボク島にも村のホームステイやロスメン(インドネシアで昔から使われる、低価格帯の宿の呼び方)、ゲストハウス、ギリ諸島のホステルやバンガローといった安宿は確かにあります。ただし地域や施設によって設備の差が大きく、料金を含めて公式に確認できる情報は多くありません。

この記事では、インドネシア中央統計庁(BPS)や出入国管理当局、観光創造経済省が運営する村落観光ポータルといった公的な情報源をもとに、2026年9月時点で確認できた内容だけをまとめています。予約サイトに表示される一時的な料金は変動が大きいため使わず、確認できなかった具体的な料金は書いていません。特定の宿を並べて比較するランキング形式は取らず、宿の型とエリアの傾向、選ぶときの視点を中心に扱います。

想定する読者は、ロンボク島またはロンボク島南西部セコトンへの旅を計画していて、宿泊費をできるだけ抑えたい人です。クタ・ロンボクやセンガギ、ギリ諸島といった主要エリアだけでなく、セコトンで安く泊まれる宿があるかどうかにも触れます。

2026年9月時点の情報

この記事でわかること

  • ✓安宿の4つの型(ホームステイ、ロスメンなどの非星ホテル、ゲストハウス、ギリのホステル・バンガロー)の違い
  • ✓クタ・センガギ・ギリ諸島・マタラム・セコトンで異なる宿泊事情の傾向
  • ✓公的機関の統計・規定から分かる、料金や客室稼働率の目安
  • ✓安さで選ぶときに予約前へ確認しておきたい設備・条件
  • ✓チェックイン時の手続き(外国人宿泊客の情報登録)と支払いの注意点

結論

ロンボク島の安宿は、村のホームステイ(プンドック・ウィサタ)、ロスメンなどの非星ホテル、ゲストハウス、ギリ諸島のホステル・バンガローに大別されます。公的機関で確認できる料金の事例は限られますが、政府観光局のサイトで確認できたロンボク中部のホームステイでは1泊Rp200,000(1万ルピア≒90円換算で1,800円ほど、2026年9月時点)からの案内があります。安さで選ぶ際はエアコン・お湯・虫除け・停電時の備え・朝食の有無を予約前に確認し、外国人宿泊客の情報登録が法律で義務づけられていることも知っておくと安心です。セコトンには本土型の宿のほか、同じ政府観光局のサイトで確認できるバンガロー型の宿(1泊Rp550,000から)もありますが、数は少なく、価格も中部ロンボクのホームステイほど抑えられてはいません。

目次

ロンボク島の安宿にはどんな種類がありますか

インドネシアでは、星付きホテル(ホテル・ビンタン)以外の宿泊施設を統計上まとめて「ホテル・ノンビンタン(非星ホテル)」と呼び、この区分の中に「ロスメン」と呼ばれる昔ながらの安宿も含まれます。ロスメンという言葉そのものに厳密な法律上の定義はありませんが、簡素な個室にファンまたは簡易的なエアコン、共用または簡易的な水回りを備えた、価格を抑えた宿を指すのが一般的です。

村の家の一部を貸し出す「ホームステイ」は、インドネシアの制度では「プンドック・ウィサタ」という正式な事業区分にあたります。この区分を定める観光創造経済省令(2014年第9号)は、1985年の古い規則を引き継ぐ形で整備されたもので、星付きホテルとは別の基準で運営が認められています。実際に、ロンボク島中部・プジュット郡センコル地区にある政府観光局の村落観光ポータルで確認できた「Homestay Sasak Ende」は、ササク族の伝統家屋を利用したホームステイで、専用バスルームと朝食が付き、料金はRp200,000(1,800円ほど)から案内されています。伝統的な自然通風を生かした造りで、エアコンは備えていません。

このほか、バックパッカー向けの「ゲストハウス」「ホステル」は、共用ドミトリーと個室を組み合わせた宿の呼び方で、法律上の区分というより慣用的な呼び名です。観光地には、こうしたホステルや個人経営の簡易な「バンガロー」が集まっている一方、公式サイトで料金まで確認できる施設はわずかで、この記事では個別の施設名や料金の比較はしていません。

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型特徴設備の目安
ホームステイ(プンドック・ウィサタ)村の民家の空き部屋を貸し出す。伝統的な暮らしに近い形で過ごせる専用または共用の水回り、朝食付きが多い、エアコンなしが多い
ロスメン・非星ホテルインドネシア各地で見られる昔ながらの安宿簡素な個室、ファンまたは簡易エアコン
ゲストハウス個室中心の小規模な宿。家族経営が多い個室、共用リビングがある場合も
ホステル・バンガロー相部屋ドミトリーや簡易な個室コテージ共用スペース中心、簡易な設備

※分類はインドネシアの統計・規定および一般的な呼称に基づく目安です。2026年9月時点。

エリアによって何が違いますか

クタ・ロンボクの周辺は、サーフィンや観光の拠点として、村のホームステイからゲストハウスまで幅広い宿が見られる地域です。先述のHomestay Sasak Endeがある集落もこのエリアに近く、近年は大型リゾートの開発も進んでいますが、集落部には低価格帯の宿も残っています。

センガギは古くからの観光地で、中規模ホテルから簡易な宿まで宿泊施設の選択肢が多いエリアです。政府観光局の村落観光ポータルで確認できる「Sammy Homestay Senggigi」は、1泊Rp170,000(1,530円ほど、2026年9月時点)からで、エアコン・専用バスルーム・朝食が付く一例です。州都マタラムは観光目的よりビジネスや空港・港への移動拠点として使われることが多く、非星ホテルや簡易なホテルが集まっています。

ギリ・トラワンガンとギリ・アイールは、車両の乗り入れがない小さな島で、ギリ諸島の完全ガイドで扱っている通り、バックパッカー向けのホステルやバンガローが港周辺に集まっています。同じ村落観光ポータルで確認できる「Gili Hideaway」(ギリ・トラワンガン)は1泊Rp360,000(3,240円ほど)からで、エアコン・専用バスルーム・朝食・プールが付くと案内されています。島という立地上、水や電力を船で運ぶ必要があり、本土より宿の設備に差が出やすい点は知っておいた方がよいでしょう。

一方、ロンボク島南西部のセコトンは、セコトンのホテル・ヴィラガイドで扱っている通り、確認できる宿の多くは本土側のリゾート・ヴィラや周辺の島(ギリ・ゲデなど)の宿です。価格を抑えた宿としては、観光創造経済省の村落観光ポータルに「西セコトン観光村」の宿泊施設としてKrisna BungalowとRahayu Bungalowが登録されており、どちらも1泊Rp550,000(4,950円ほど、2026年9月時点)から、エアコン・専用バスルーム付きです。ただしこの価格帯は中部ロンボクのホームステイ(Rp200,000〜)より高く、宿の数自体もロンボク島の他エリアに比べて少ないのが実情です。

図:エリア別・安宿の料金目安(1泊あたり)

センガギ(SammyHomestay) Rp170,000〜 ロンボク中部(HomestaySasak Ende) Rp200,000〜 ギリ・トラワンガン(GiliHideaway) Rp360,000〜 セコトン(バンガロー型) Rp550,000〜
図解: 政府観光局の村落観光ポータルで確認できる宿の一例。1万ルピア≒90円換算(2026年9月時点)。

安さで選ぶときに確認しておきたいこと

料金の安さだけで選ぶと、到着後に想定と違う点に気づくことがあります。予約前に次の点を確認しておくと、当日困りにくくなります。

図:安さで選ぶ前に確認しておきたいこと

部屋にエアコンがあるか、ファンのみか お湯のシャワーが使えるか 蚊帳や網戸など、虫除け対策があるか 停電時の対応(自家発電や非常灯があるか) 朝食が料金に含まれているか 空港・港からの送迎の有無と、ない場合の移動手段
図解: 特にエアコンとお湯の有無は、体調に直結するため予約前に必ず確認する。
  • ✓部屋にエアコンがあるか、ファンのみか(暑さに弱い人は特に重要です)
  • ✓お湯のシャワーが使えるか
  • ✓蚊帳や網戸など、虫除け対策があるか
  • ✓停電時の対応(自家発電や非常灯があるか)
  • ✓朝食が料金に含まれているか
  • ✓空港・港からの送迎の有無と、ない場合の移動手段

特に村のホームステイや古いロスメンは、エアコンがなく扇風機のみという施設が珍しくありません。乾季(4〜10月)は夜も比較的過ごしやすい一方、蒸し暑さが気になる人は、エアコン付きの部屋があるかを予約前に必ず確認してください。

支払い・チェックインで知っておきたいこと

小規模な宿ほど、クレジットカードに対応していない、現金のみという施設が多く見られます。支払い手段の全般については両替・支払いのガイドで詳しく扱っています。

インドネシアでは、ホテルだけでなくホームステイやロスメンを含む宿泊施設の運営者に対して、外国人宿泊客の情報を「APOA(外国人監視アプリケーション)」というシステムで報告することが、出入国管理法(2011年第6号、2024年の改正第63号第72条)で義務づけられています。チェックイン時にパスポートの写真ページの提示や写しの提出を求められるのは、この報告義務のためです。求められても不審に思う必要はなく、身分証を渡す前に相手が宿のスタッフかどうかを確認する程度の注意で十分です。

注意

  • 飛び込み・深夜チェックインに弱い:小規模な宿では、事前予約なしの宿泊や深夜のチェックインに対応していない場合があります。到着が遅くなりそうなときは、事前に宿へ連絡しておくと安心です。
  • パスポート提示は宿側の法的義務:外国人宿泊客の情報報告は宿泊施設側に課された義務であり、宿泊客が別途手続きをする必要はありません。提示やコピーの提出には応じてください。

客室稼働率や滞在日数からわかること

インドネシア中央統計庁(BPS)西ヌサトゥンガラ州支局の発表によると、非星ホテル(ロスメンなどを含む区分)の客室稼働率は2025年2月時点で22.94%で、1月の23.90%から低下しました。平均宿泊日数は1.64泊、宿泊客の内訳は国内客が71.54%、海外客が28.46%です。

稼働率が2割前後で推移しているということは、安宿全体で見れば空室に余裕がある時期が多いことを示しています。ただし年末年始やゴールデンウィークなど観光客が集中する時期は個別の宿から先に埋まっていくため、混雑期に安宿を確保したい場合は早めの予約をおすすめします。平均宿泊日数が1.64泊と短いことからも、安宿の多くは短期滞在の通過拠点として使われている実態がうかがえます。

セコトン現地からのひとこと

「安宿」という言葉だけで宿を選ぶと、後から設備の差に驚くことがあります。まず決めておきたいのは、エアコンの有無とお湯が出るかどうかです。この2つは体調や睡眠に直結しますが、写真だけでは分かりにくく、予約前に宿へ直接確認したほうが確実です。もう一つよくある勘違いは、セコトンにも中部ロンボクと同じくらい安いホームステイが並んでいるはずという思い込みです。セコトンで確認できるバンガロー型の宿は1泊Rp550,000からで、中部ロンボクのRp200,000〜のホームステイほど安くはなく、数も限られています。宿泊費を最優先にするか、セコトンという場所を優先するかは、別の軸として先に整理しておくと計画が立てやすくなります。

安宿選びの先に、セコトンという場所があります

正直に言うと、安宿には安さと引き換えの不便さがあります。エアコンがない、お湯が出にくい、停電時の備えがない、周辺に飲食店が少ないといった弱点は、価格の安さだけを見ていると見落としがちです。ロンボク島は日本からの直行便がなく、バリ島やジャカルタを経由する分、宿泊費を抑えても渡航費全体は下がりにくいという事情もあります。

加えて、セコトンにも1泊Rp550,000からのバンガロー型の宿はありますが、選択肢はロンボク島の他エリアに比べて少なく、価格も中部ロンボクのホームステイほど抑えられていません。安さを最優先するなら、宿の選択肢が多いクタ・ロンボクやセンガギ、マタラム、ギリ・トラワンガンといったエリアの方が現実的です。

一方で、宿泊費よりも静けさや漁村らしい海辺の雰囲気を優先したい人には、セコトンという選択肢があります。セコトン完全ガイドで扱っている通り、セコトンは観光地化が進んでおらず、南ギリの島々への拠点にもなります。安さと静けさ、どちらを優先するかで、選ぶエリアは変わってきます。

よくある質問

Q. ロンボク島の安宿は、いくらくらいから泊まれますか。

公式に確認できる料金は限られますが、ロンボク中部の政府観光局公式サイトで確認できたホームステイの一例では、1泊Rp200,000(1万ルピア≒90円換算で1,800円ほど、2026年9月時点)からと案内されています。エリアや宿によって差が大きいため、一つの目安として捉えてください。

Q. チェックイン時にパスポートを求められるのはなぜですか。

インドネシアの出入国管理法により、宿泊施設の運営者には外国人宿泊客の情報をAPOAというシステムで報告する義務があります。ホームステイやロスメンのような小規模な宿でも同様で、宿泊客側が別途手続きをする必要はありません。

Q. ギリ諸島の安宿は本土より高いですか。

公式サイトで比較できるほどの料金情報は確認できませんでしたが、水や電力を船で運ぶ必要がある島という立地上、本土の宿より費用がかさみやすい構造にあることは知っておいてよいでしょう。具体的な相場は、複数の宿の情報を予約前に見比べることをおすすめします。

Q. セコトンにも安宿はありますか。

「西セコトン観光村」の村落観光ポータルで確認できるKrisna BungalowとRahayu Bungalowは、どちらも1泊Rp550,000(4,950円ほど)からで、エアコンと専用バスルームが付きます。ただし宿の数自体が少なく、価格も中部ロンボクのホームステイ(Rp200,000〜)ほど抑えられていないため、宿泊費を最優先に抑えたい場合はロンボク島の他エリアの方が選択肢は多くなります。

まとめ

ロンボク島の安宿は、村のホームステイ(プンドック・ウィサタ)、ロスメンなどの非星ホテル、ゲストハウス、ギリ諸島のホステル・バンガローに大別されます。公的機関で確認できる料金の事例は限られますが、確認できた範囲では1泊2,000円に満たない宿もあります。

安さだけで選ぶと、エアコンやお湯、停電時の備えといった設備面で想定と違うことがあります。予約前にこの記事のチェックリストで確認し、支払いは現金を基本に考え、チェックイン時のパスポート提示にも落ち着いて対応してください。

セコトンにも村落観光ポータルで確認できるバンガロー型の宿(1泊Rp550,000から)がありますが、選択肢はロンボク島の他エリアに比べて少なく、価格も中部ロンボクのホームステイほど抑えられていません。宿泊費とセコトンという場所、どちらを優先するかを整理してから、宿泊エリアを決めることをおすすめします。

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この記事が根拠にした情報
  • BPS西ヌサトゥンガラ州支局「Perkembangan Pariwisata Nusa Tenggara Barat Januari – Februari 2025」(非星ホテルの客室稼働率・平均宿泊日数)https://ntb.bps.go.id/id/pressrelease/2025/04/08/1044/perkembangan-pariwisata-nusa-tenggara-barat-januari—februari-2025.html
  • インドネシア共和国出入国管理局ジョグジャカルタ事務所公式サイト「Pengelola Penginapan Wajib Laporkan Keberadaan Tamu Asing Lewat APOA」(宿泊施設の外国人宿泊客報告義務)https://jogja.imigrasi.go.id/pengelola-penginapan-wajib-laporkan-keberadaan-tamu-asing-lewat-apoa/
  • インドネシア観光創造経済省 村落観光ポータル「Jadesta」西ヌサトゥンガラ版「Homestay Sasak Ende」(ロンボク中部のホームステイの事例・料金)https://ntb.jadesta.com/homestay/homestay_sasak_ende
  • インドネシア観光創造経済省 村落観光ポータル「Jadesta」西ヌサトゥンガラ版「Sammy Homestay Senggigi」(センガギのホームステイの事例・料金)https://ntb.jadesta.com/homestay/sammy_homestay_senggigi
  • インドネシア観光創造経済省 村落観光ポータル「Jadesta」西ヌサトゥンガラ版「Gili Hideaway」(ギリ・トラワンガンの宿の事例・料金)https://ntb.jadesta.com/homestay/gili_hideaway
  • インドネシア観光創造経済省 村落観光ポータル「Jadesta」西ヌサトゥンガラ版「西セコトン観光村」(Krisna Bungalow・Rahayu Bungalowの料金)https://ntb.jadesta.com/desa/sekotong_barat_1
  • インドネシア観光省 法令情報サイト(JDIH Kemenpar)「Peraturan Usaha Pondok Wisata」規則詳細ページ(プンドック・ウィサタの事業区分の根拠)https://jdih.kemenpar.go.id/peraturan/560
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